美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

倉本聰『歸國』を観る

2010年08月15日 | 歴史
  歴史のカテゴリーでいいのか、分からないが、かつてより舞台版で人気のあった倉本聰氏のテレビ版『歸國』を昨夜観た。
  いつもテレビは、ながら観なのだが、今回は内容にひきつけられ画面を凝視し、そのセリフを一言一言反芻しながら観ていた。

  いくつか心に残る言葉あったので書きしるしておく。最後の方に少佐役の長淵剛が「貧幸」という言葉を使って現代日本を表現していた。造語だろうが、なるほどなぁと。「貧困」はこまるが「貧幸」ならばよいのではないかということだ。

 他にも英靈たちの聲(こえ)になるほどと思えるものがたくさんあった. 「日本人は便利と豊かさを勘違いしている。」「平和な姿というのはこうゆう残酷なものだったのかい」「これだけ豊かでもまだ不満なのか」、また現代世界で東大教授をしている大宮上等兵(ビートたけし)の甥の大宮健一(石坂浩二)が、「ぼくはどこでまちがってしまったんでしょう?」というもの、などなど。


  録画しておけばよかったと後悔。

    

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