霜後桃源記  

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忖度

2017-03-29 20:30:08 | 社会
森友学園への国有地売却問題で「忖度の有無」が注目され、今や「忖度」は流行語大賞に
ノミネートされそうな勢いとなっている。

そんな中、大阪高裁は高浜原発再稼働を認める逆転判決を出した。
これこそ典型的な「忖度」と受け止めていたら、案の定、今朝の新聞には「司法の責任放
棄だ」とか「国や電力会社の意向の忖度」とする滋賀県民の声が掲載されていた。

しかし、大阪高裁の裁判官の忖度は「国ではなく人事権を握っている最高裁に対するもの」
というのが「正確な表現」かもしれない。

昨年、友人から贈って貰った元エリート裁判官の内部告発本「絶望の裁判所」によると
「国の意向に沿わない判決を出した裁判官は左遷を覚悟しなければならない」とのこと。
従って、高裁には「国の意向に沿った判決が出来る裁判官が任命されている」と言っても
過言ではないようだ。

日本国憲法76条3項は「すべて裁判官は,その良心に従い独立してその職権を行い,
この憲法及び法律にのみ拘束される。」と謳っているが、憲法の条文をもってしても
裁判官の立身出世欲までは拘束できないようだ。


(倒した栗の大木一本で軽トラ三台分の薪になった。畑に横たわった分を片付けた最後の一台分)

トランプさんの「入国禁止の大統領令」を裁判所が否定したと聞いて、少なくともアメリカは
日本よりも「三権分立が機能している」と受け止めていたが、それを実証するような大阪高裁の
判決だった。

今や日本の裁判所は「憲法の番人」でもなければ「人権擁護の最後の砦」でもなくなった。


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