洋館を巡る・・・

私の研究ノート

面白い試合だった。(コートジボワール戦)

2014-06-15 23:21:45 | スポーツ
まずは残念。
悔しい。

ただ、世界と対等に戦おうとすれば、
こういうこともあるということだろう。

むしろ、こういうことばかり見せられてきた気がする。
でも、それでいいのではないだろうか。

選手の能力重視でスタメンを選んで、交代策を切ってきたのだから。
オーソドックスな戦略の中で日本人がどれくらい世界のチームと戦えるかということで。
相手はしっかり日本をリスペクトして勝ちに来たということだ。

最初は、お互い様子見という中、
皮肉だがチームのコンビネーションが温まってくる前に、本田が個人技で点を入れてしまった。
点を取ったことそのものは素晴らしいのだが、ゲームの流れとは関係ない得点だったことが、チームを固くしてしまったのかもしれない。
必然の得点をしないと、逆にチームのバランスが崩れ始める。

相手は、とりあえず追いつかなければならない。
だからチーム全体として攻撃する意識が共有化される。
そうるすと、最初のうちは、多少無理をしてバランスが崩れるかもしれないが、
徐々に攻撃に比重がある状態でチームのバランスが保たれていく。
だから、バランスを崩しているうちにもう一点取っていれば、もしかしたら敗戦はなかったかもしれない。

日本は、今日のチームのバランス点を見つけられないまま、体力を消耗していった。
そして、結果の通りだ。

もう一つ、失点後は、わかりやすく本田をつぶしてきた。
そういうときに、隠れている岡崎や大迫をうまく使えなかった。
本田がつぶされたあと、ミスしたあと、そのままカウンターを受けた。
そして、岡崎、大迫、香川はゲームから消えた。

ザッケローニの采配についても、感じる点がある。
選手の格で交代プランを進める傾向にあるということ。
遠藤を使いたかったから使った。ようだし。(プラン通りに。)
大久保や、柿谷の個人能力に期待した。けどだめだった。

1-0で、遠藤なのかな?という疑問はあった。
というのも、私の見立てでは、遠藤と山口はタイプ的に合わない。
攻撃面では全く違っているが、二人とも中央でCBのサポートに気を利かせるタイプ。
そのせいで、全体的に重心が後ろになってしまう。
ボールを前に運べる選手に交代すべきだった。ただし、青山ができるのかといえば、何とも言えない。
むしろ、ボールを取った後に、前に行こうとする意識の強い今野のほうが守備的ではあっても向いていたかもしれない。

こう考えていくと、この4年間で、チームのインテリジェンスというか、戦術理解に貢献していたセンターライン3人(遠藤、今野、そして前田)がいないチームとなったわけで、個人のプレーのクオリティに多少の低下があったとしても、果たしてそれでよかったのかという気持ちは多少湧いてくるが、とりあえず次の試合で挽回してもらおう。

点を取られることが決して悪くはないし、点を取ったからといってうまくいっているとは限らない。
意図のあるプレーを流れの中でできるか。ゲームに入ってすぐにできなくても微調整しながらバランスをととのえていく、
今日はどこで勝負できるのかとか、そういうチームのバランス点を見つけることがこの試合に限っては、できなかったということだろう。

ギリシャは、コロンビアにほとんど主導権を握られていて何もできなかった。
技術もスピードもないように見えた。それでも、ゴールに迫っていたし、得点と紙一重の場面はあった。
それを確実にものにされれば、負けるだろう。
とにかく、だれが点を取ってもいいから、ペナルティエリアに何人も選手が入り込むような、本来意図した形で攻撃ができれば、
チームのバランスが安定してくるように思う。たとえ、失点からスタートしても、それができれば取り返すことができるかもしれない。
ただし、それをさせてもらえなければ、潔く負けを認めるしかない。

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