洋館を巡る・・・

私の研究ノート

相手の長所を消すサッカーではなく相手の弱点を突くサッカーを

2013-10-31 01:32:00 | スポーツ
要は、前向きか後ろ向きかの問題だ。

1.自分たちのサッカーをすれば、実力通りの結果が出るということ。実力通り、勝つか負けるか。
勝とうが負けようが、やることをやれて満足なことだろう。

2.一方で、勝つことを目指してサッカーをするならば、相手に応じてサッカーをしなければならない。
この場合、勝っても満足できないかもしれない。

この二つは、相反するものなのだろうか?
いや、自分たちのサッカーと勝つことを両立させるのがサッカーだろう。
二つを追い求めるからこそ、結果に対して、満足できなくても、少なくとも納得が得られるのではないか?

だから、日本代表の選手が理想を追い求めること、W杯で勝利(優勝)を目指すこと、そのことは大きな問題ではない。
問題なのは、そのための方法ではないだろうか??

一つ目、自分たちのサッカーだと思っているものが、果たして日本人に合ったサッカーなのだろうか?
最近よく言われていることだが、ショートパスに固執した、視野の狭いサッカーは果たして日本人に合ったサッカーなのか?
いや、それはそもそもサッカーなのか??サッカーはいかにボールを動かすかということが大事なスポーツだと思う。
ショートパスの連続は、結局ボールが動いていないことと同じではないのか??今一度、日本人が目指すサッカーを考えてほしい。
西洋人をフィジカルで圧倒する選手はいない。とくに、CBとCFでそれを日本人に求めるのは無理だ。縦一本で勝負するのはほぼ不可能と考えてよい。
なるべくボールを早く動かして相手を動かす必要がある。そして、シュートレンジで数的優位を作る。
これが、唯一の方法だ。そのためのショートパスであるならまだしも、今の日本代表がこねくり回しているだけのショートパスはむしろ逆効果に思う。
ショートパスをダミーにしながらボールを前方や斜め前方に導いていく。ショートパスだけのサッカーが、選手の視野を狭くしているように思う。

二つ目、勝つことを目指すために、時にはマリーシアも必要だ等と言われるが、とかく日本人は相手の長所を消すサッカーをしがちだ。
相手が攻撃であれ、守備であれ、相手の弱点を突くことを目指すべきだ。
例えば、相手のストロングポイントは、●●だから、それを押さえようとした。そういう、サッカーがとくにJリーグでは多すぎる。そのために、Jリーグは選手の実力と結果が一致しない現象になっているように思う。
相手のストロングポイントを知るのはよい。しかし、その長所があることで、必ず弱点が生まれるはずだ。
キープ力のあるストライカーがいるとする。その選手がいるために、チームが早い段階でその選手にボールを預ける。それならば、他の選手にパスを出す確率は低いだろう。
ならば、その選手にパスが出せない状況では、相手のパスの選択肢が心理面も含めて限定されるはずだ。だから、その選手とボールホルダーに同時にプレッシャーを掛ければ、ボールを奪取する可能性が上がるのではないか。
これが、相手の弱点を突くということだ。ストライカーをつぶすとか、パスを出させないようにするとか、そういうのは戦略とは言わない。しかし、そういうことを言う選手が多すぎる。できないことをやると言っているわけだ。
長所が明確ならば、必ず弱点も明確なはずだ。そこまで考えなければならない。
攻撃でもそうだ。相手が真ん中を固めているので、そうそうシュートは打てない、ではだめだ。真ん中を固めているならば、サイドが空くはずだ。DFラインが低くなるはずだ。
真ん中を固めているからこそ、より真ん中をせめて、サイドにスペースを作り出したり、DFラインをより低くさせる縦へのおとりの動きがあれば、よりゴールに近いところから確率の高いミドルシュートを打てるかもしれない。サイドからうちに切れ込んでシュートが打てるかもしれない。相手が戦略的にしてきたことに対してその欠点を突くことが、駆け引きであるし、マリーシアだと思う。

たぶん、日本代表の選手たちが本当に求めているのはそういうことだ。
絶対的なサッカーはないのだ。相手がいるのだから。
ただ、今それに気がついていないのではないかと。それだけが気がかりだ。
自分たちの弱点を知り長所を伸ばし、相手の長所から弱点を知る。
それを共有して間違えないことが大事だと思う。すでに、間違えつつあるのだから。







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