洋館を巡る・・・

私の研究ノート

中国戦:”A代表”と同じぬるさを見せた国内組

2013-07-21 23:49:11 | スポーツ
テレビマスコミ的には期待の柿谷が活躍し、万々歳の結果だろう。
つまり、日本代表の強化という意味では、引き分けという結果の目くらましになりかねない最低の結果ということである。
これで勝っていたら本当に最悪だった。
だから、ザッケローニは、はっきり言った。「柿谷が4点目をとれなかった。」と。
3-1で勝った気になっていた。選手の表情からもそれが伺えた。
やはり、厳しい戦いを経験しきれていないんだと思う。

新鮮で面白いゲームだった。
序盤の連携不足が少しずつ解消されて、よくなっていた。
しかし、それ以上に中国が消耗していた。
そして、中国がゲームをコントロールしきれないところを、立て続けに日本は得点し逆転した。
所謂「インテンシティ」のある時間帯ということだろう。
しかし、やはり最後には追い付かれた。試合の序盤と終盤にゲームをコントロールできない日本の弱点は
アジアが相手でも、世界が相手でも同じだった。

とくに、代表常連組の不振が目立った。
栗原は一点取ったが、プレーのすべてが後手後手だった。
駒野も足元のプレーが不安定に見えた。
それ以上にリーダーシップが足りなかったように感じた。。。

最後にゲームをコントロールできなかった要因は、
一つは、前線の守備や判断力が低下していたことによると思う。
柿谷も高萩も、ボールを追えなかったし、キープしきれなかった。

残りの2試合は中国より上と考えておくべきだろう。

さて、ザッケローニは、この試合をどう考えてこのメンバーを送り出したのか?
少し想像してみると、A代表のレギュラーを当てはめたイメージで送り出したような気がする。
プレースタイルが比較的類似するようなイメージ。その中で、だれがいい貢献をしたか、少し考えてみる。

工藤は岡崎と比べてチームに連動する力を持っていることを示したと思う。
岡崎よりもストライカーとしてではなく、中盤の選手としてのプレーができると感じた。
もちろん、岡崎の実績と比べることはできないのだが、ゲームへの貢献度の高い選手だと感じた。

原口は、このレベルで非常にテクニックがあることを十分に示した。
そして、攻守にわたって貢献ができることを示した。香川にはない、サイドからの切れ込みがある点は、非常に魅力的であった。
あとは、ゴールを決める力を示せれば、乾のポジションを驚かす可能性はあるのではないだろうか。

柿谷、テクニック、ボールタッチは、ほれぼれするほど優れている。一発を狙う動き、スペースがあれば、何かできる。そしてゴール・アシストという結果も出した。
しかし、スタメンを勝ち取るだけの攻守での貢献は足りない。ゴールの期待値は前田より上だが、今のところ前田とは比べられない。
大事なところで、ボールコントロールをミスするというのもトップレベルではしてはいけないことだ。今日の勝敗を大きく分けたミスだったと思う。
しかし、一年後どうなるかはわからないので、使い続けていくというのも一つだろう。厳しい戦いになるほど、ぬるいプレーがチームの失点に直結するので、
柿谷という選手が、90分フルにプレーできるような心肺機能の高い選手なのか、相手がつかれている時間に出すような選手なのか、見極めていく必要がありそうだ。
あとは、いろいろなポジションで使える可能性もある。

高萩、自分のポジショニングに苦労していた。本田にフィジカルはかなわないだろうが、パスの柔らかさなど本田よりも見ていていいなという点は多かった。ただし運動量は足りない。
とくにボールを出した後のプレー。これは、意識の問題なのかなと。自分のポジションをうまく把握できればよくなっていく気がする。中村憲よりも、中央でしっかりプレーできる印象は持った。

山口と青山、それぞれ長谷部と遠藤というイメージだったろうか。青山はプレーへのかかわりが少し足りなかったかな?山口はよく動いうていたけれど、長谷部と比べるとまだまだだろうか。
それよりも、高橋がはやりしっかりと広い視野でサッカーをしているなと感じられた。もう少し長い時間みたい。長谷部ポジションでも、遠藤ポジションでもいいプレーをみせられるかもしれない。

栗原、吉田にとってかわれないのは、吉田以上の部分が少ないからだろう。身長にしろ、スピードにしろ、得点力にしろ。それでも、こういう試合ですこしでもリーダーシップを出して、
いつでも吉田の代わりになれることを示してほしかったけれども。。。
森重、今日は評価しにくいところだ。よかったという気もするが、前線へいいパスを供給するような場面がそれほどなかったので、見えずらい。少しおとなしかったかな。

駒野、どうしてもプレー判断が遅かったように感じる。局面で負けてしまったのは、少し残念な面もある。内田は、だいぶいいので。。。ただし、酒井宏との比較ではまだわからないな。
槇野、よかったと思う。長友にはない点は、クロスであり、足元であり。長友の場合、たまに不用意なポジショニングとカウンターを受けることが多い。
それを自分の馬力で防ぐ力は長友にはあるんだけれども、それでもそういうリスクよりもしっかりスローインに逃げるとか、無理をせずコーナーを取るとか、そういうプレーが大事なんだと思う。
槇野はそれができる。酒井高も守備面では、不安があるので、安定したSBという駒はあってもいいのかなと。槇野がいいのか、徳永がいいのか、わからないけれども。

西川、身長が高ければと思うが、それでも判断力の高さ、素早い展開など、川島にはないいい特徴がある。今日も2-3本のいいセーブをみせていた。
僕としては、西川のGKの総合力の高さは、レギュラーとして見てみたいという思いがある。

次のOG戦は、がらっと変えるのだろうか?
フィジカルが強い相手なので、今日出なかった豊田を使うのかな?山田も見てみたい。

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