犬を元気に育てるブログ

犬の成長を楽しむために日記を書きます

犬の理解力

2017-06-26 09:51:14 | 日記
犬を知る上で、もう一つの大きな課題、「他者の理解」があります。この他者の理解は「きつとあの人はこう考えているだろう」という自己認知を前提とし他者認知を必要とする高度なレベルの能力です。さらに他の個体が痛みを感じているという情動の変化があつた際に、その情動の変化を受容し、そのまま情動変化を起こすというレべルがあります。協調性や共感という高度な精神活動においても実は犬の中にその原点を見出すことができるだろうと言われ始めました。それほど、犬の社会的知性の高さは特筆すべきものだということになります。「他者の理解」という課題において、犬は「他者の視線理解」ができることがわかりました。人や犬が何を見ているかを知ることができるということです。専門用語では共同注視と言われます。この能力は自分の視点だけでなく、他者の視点がどこにあるのかがわかることになりますので、相手の考えや意図を理解するために必要なものと言えます。

他者の知識状態の理解「ここほれ。ワンワン」
犬はあたかも私たちが考えていることを理解しているような素振りを見せます。しかし,他人が何を考えているのか,何を知っているのかということを理解する(「この人が何を知っているかをあの人は知っている」など)にはかなり高度な能力を必要とします。たとえば,こんなテストがあります。Aさんが赤い箱にお菜子を隠してそのまま遊びにでかけます。その後、Bさんがそのお菓子を見つけて隣においてある箱に隠します。その後。Aさんが帰ってきたときに,お菓子を食べるためにどちらの箱を開けるでしようか。みなさんにとってはとても簡単なテストですが(答えはもちろん,「赤い箱」ですね),これは3歳くらいまでの子どもは「青い箱!」と答えます。これは,自分が見たことと,他人が見たことの区別ができないからなのだそうです。

コメントを投稿