THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

空に飛んだ少年

2008-02-29 09:11:05 | セッション記録
人が生きるとは・・・死ぬ事とは?・・・

私は生命の声を聞いていた
美しく奏でられる生命の音楽を・・・・・
私は風になり・・・空を飛んだ
いつのまにか私は光をまとっていた
そして深い眠りに入っていった

彼は空になっていた
彼がどこにいるのか・・・誰も知らない
それでいいのかもしれない
私は彼の魂を見て微笑んだ

2008年2月X日 彼は空を飛び、この世を去った
彼には奥さんと子供がいた
美しい奥さんだった

彼は病気がちだったが自由な人だった
彼女は必死に生活をするため働いた
そんな生活も崖を歩いているような時期が続き
彼女はイライラを彼と子供にぶつけるようになっていた

生きるという事は時に苦痛を伴う

そんな中彼女にはある出会いが訪れた
職場での出会い。彼女の真っ直ぐさと彼の優しさ
二人が仲良くなるのに時間はかからなかった

結ばれない恋・・・生活は苦しさを増していく
彼女は夫である彼を愛していない訳ではなかった
ただ、どうしようもない生活に前に歩く事ができない
彼は相変わらず入退院の繰り返し
子育てと家事、そして生活をするための仕事
彼女は切羽詰っていた

夫である彼は彼女の苦しみを見ていた
イライラしていく彼女を支える事も助ける事もできなかった
自分という存在が彼女を苦しめている事も分かっていた
離婚話もしたが、優しい彼女が離婚を承諾する事はなかった

その後長い時間を二人は苦しんだ

前にも後ろにも行けない

ある晴れた青空の日
ちょうどその日は彼は病院から一日だけ家に帰る届けを出し
家に帰ってきた
彼女は子供を連れ買い物に・・・

そして彼は自宅のマンションから空へ飛び立った

自殺だった

彼女が私のところに訪れた時
彼女は自分を責めていた

この事件が起きたその日、私の首は絞まったように詰まり
なぜかモヤモヤと何かが起こると思っていた

彼女はその予感を的中させてしまったのだ

私は彼の魂と対話する事にした

彼は笑っていた

私は生命の声(大いなる者の声)を聞いていた

彼は彼女の為に身を投げたのだ
自分がいては彼女が進めないという事
幸せになってもらいたいという事
自ら身をひくという事を彼は決めていたのだ

彼は風のような人だった
自由で・・・きままで・・・そしてどこにも属さない

彼らしい死に方だと思った

彼は笑っていた
彼女を見つめるその目は小さい少女を見るような
とても優しい目をしていた

私はその愛の波動に
声をあげて泣いてしまった

彼と彼女が前世で何度もお互いに助け合って生きてきたのを
私は見ていた
私の目には少年と少女が沢山の虐待にあいながら
お互いの命を守るために身代わりになってきた姿が映っていた

そして今回も、どうにもならない状況から救うという事を
彼は選択したのだ

彼は風になり空を飛んだ

自殺は今生の課題をやり残してしまうため
又同じ苦しみを味わう事になり、何度も繰り返してしまう事がある

ところが彼の場合は少し違っていた

いつの頃だったか、エドガーケーシーのリーディングで自殺にも色々あって
身をひいて死を選ぶという方法もあるというのを聞いた事があった

私の師がその後教えてくれた
自殺はオプションでそれを選ぶ事もあるんだよ・・・と。

自殺はオススメしない

なぜならやはりやり残してしまう事があるからだ

ただ・・・彼の魂を私は祝福したいとそう思っていた
彼は自分の生き方を全うしたのだ

あるがままに・・・彼は生きたのだ

彼は風になり・・・彼女の魂は笑っていた
彼女の無邪気な微笑みと彼の無という風が
世界の中で踊っていた

私はその眩しい光の中で神を感じていた
生命という神を・・・

全身で味わい・・・私はいつしか光に溶けていた