姑とは十年ちょっと一緒に暮らしたけど、
一回もケンカしたことはなかった。
私はもめるのが嫌いだし、
姑はテキパキした人で、
ぼんやりの私とはケンカにもならなかった。
ただ、二世帯住宅ではなかったから、
そういう暮らしということで。
トイレもお風呂も洗面所も、
二階から(私と主人は二階を使っていたので)、
今、姑が使ってないなと確認してから、一階に下りるという……
そういう気の使い方は、姑も同じだけど。
私は会社勤めをしていて、帰宅も遅かったので、、
夕食の準備や、主人の洗濯物なども、姑がしてくれていた。
会社が休みの日は一緒に台所に立つけど、
私は、料理なんてろくにできなくて、気まずかった。
早く食事を終えて、片付けて、二階に行きたかった。
主人の給料も、姑が管理していて、私は主人の給料のはっきりした額も、
給料日すら知ろうとしなかった。
主人からお金をもらってるわけじゃなかったから、主人の給料なんて、
私には関係なかったのだ。
(私も、黙って自分の給料から、実家にお金を渡してたし)
自分の食費なんかのかわりに、主人のおこづかいは私が出して、
あと遊びに行くお金とかも。
なんていうのかなあ、結婚生活というより、
私が二階に間借りしている感覚?
こうして振り返ってみると、姑とケンカはしなかったけど、仲良くもないなあ。
やっぱり、同居するんなら、二世帯住宅だなと、その頃も思ってたけど、
リフォームするお金もなかったし。
大きな買い物をしようとすると、姑に反対されてあきらめたり。
夕食後にカップヌードルが食べたくなって、
でも、姑の作ってくれた夕食に不満があるみたいに思わせるとダメなので、
そーっと台所で湯を入れて、二階で食べたり。
その他、別に、こそこそする必要もないのに、こそこそしてた。
今でも姑が生きてたら、私きっと無理して働いてるだろうな。
家にいるわけにもいかず。
主人も前に、そう言ってたことがある。
「母さんが生きてたら、まだ働いてるだろうなあ。」って。
もしかしたら、病気(強迫性障害)が、もっともっとひどくなってるかもしれない。
その結果、働けなくなって、それから、どうしたろうね。
実家に帰ったり?
実家も、父がまだ生きてたら、
やっぱり私が働いて、お金を入れなくちゃならなかったんだけど。
姑にしろ、父親にしろ、
死んで良かったとは言わない、言えないけど。
あ、そっか。
私がかわりに死んでたら、すべて解決ということか。
ん?
もう、この話はやめ。
また、明日ね。