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さくら

彼女は去年のさくらの話をした
僕は夕べのさくらの話をした
ついでに明日のさくらの話をしようと
彼女の横顔を見たら
もう時代が過ぎていた
そして幹線道路の霊魂は
なんだって? さくらだ?
と 不思議がる表情を見せたのか
どうなのか それを確かめる間もなく
終わらない旅を疾走し続ける
まったく均一の速度で
無数の照明が流れた
 
さくらが中心になる抒情
彼女は卒業の話をした
僕は洞窟の壁画の話をした
少年が太古の生きものに出会う話を
洞窟の外に降り続く雨音の話を
それからついでに
イエスの話をしようとしたら
むしょうにさみしくなってきた
愛が孤独すぎて
愛だけがおきざりにされて
そして さくらは
美しく素っ気ないさくらの霊魂は
見上げられて
空虚を耐える物語をはじめる
 
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