Seriously?

ひとりごとです

映画 ■■草原の河■■

2017年08月03日 | 映画
チベットを舞台にした映画
農業と放牧で生計を営む家族の話
役者は全て
プロの役者ではないのだそうだ
自然でリアルな演技
淡々と淡々と家族の日常を追う



退屈だった
眠くなった
きっと、意識高い系の芸術愛好家達は
絶賛するのだろう

良さがわからない私は
感性が乏しいのだろう



映画 ■■草原の河■■

-★



以下、ネタバレ感想



私なりに感じた、描かれていること
三世代間の葛藤…かな?

みんな「大人になる」こと
「成熟すること」が出来なくて
すねている子どものよう



自分の妻が死にそうになっている時も
会うことを拒否して
修行していた僧侶の祖父
頑固で人を拒絶するが
根底にはどうしようもない寂しさが見える

悟りを開いたというより
「これでいいのだ」と必死に言い聞かせ
強がっているだけに見える

息子とのわだかまりを
父親の方からなんとかしようと歩み寄る事はない
子どもっぽいなあ、と思う



その息子は
母親の死に冷淡だった父親にわだかまりを持って
父親が病気になった時
会おうとしない
この人もまた
なんだか子どもっぽい



そのまた娘は
子どもなんだから子どもっぽいのは当たり前だけど
4歳でまだおっぱい飲んでるのは
普通よりちょっとこじらせてるかな
生まれて来る赤ちゃんに嫉妬して
父親が大切にしていた天珠をなくしてしまう
まあでも、こういう赤ちゃん返りは
よくある事



草原を流れる川は
世代間を流れ分断する存在
どうにも分かり合えない
向こうに行きたいけどいけない
そんな存在に見えた



また一方で
大人になるために
危険を冒して
越えなくてはならないもの

向こう岸の
精神が成熟した「大人」の世界に
たどり着きたいのになかなか越えられなくて
ずっとこちら側に踏みとどまっている

そんな成熟できない停滞した精神状態の
象徴のように見えた



しかし全体的に淡々としすぎて
大きなドラマも
息を飲む瞬間もなく
終わって行った

私には素晴らしいとは思えなかったし
好感も感じなかった
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