横隔膜雑録 (横隔膜のたわごと改め)

我思う、故に我あり。
ことばを愛おしみ、己をかたらう。
北海道からのささやかな自己主張。

ボビーが遺していく

2009年06月19日 | gooにコメント
大嶺とボビーの絆…置き土産!?先発英才教育(夕刊フジ) - goo ニュース
名将に、優れた弟子あり。
川上哲治は長嶋茂雄や王貞治を、長嶋茂雄は原辰徳や松井秀喜を、
仰木彬は野茂英雄やイチローを。

可能性があっても伸びない選手が多い中、
素質をそのまま生かした指揮官が、
名選手の神話を支えることとなる。

ボビー・バレンタインが日本球界に果たした役割は大きい。
ひとことで言えば、「日本プロ野球の国際化」。

彼が変えた、ということではない。
彼の存在が、メジャー始め他国の野球が、日本と大差ないことを認識させた。
ボビーのおかげで、日本人選手は臆することなく他国に挑戦していった。

ロッテという球団は、日本一になった後、なかなか頂点に立てないが、
パリーグの野球の底上げは確実に進んだ。
日ハムが、西武が、ソフトバンクが、間違いなく質の高い野球を展開している。
打倒ロッテ=打倒バレンタイン効果、と言ったところか。

ついでに云えば、ボビーのおかげで「外国人監督」は不思議でなくなった。
スター選手にも遠慮なくモノが云える。
うまくいけば、元スター選手の日本人監督よりも少ない投資で済む。

ボビーのおかげをもって、日本球界全体の底上げがなされた、
と言っても言い過ぎではなかろう。

そのボビーが手塩にかける、大嶺祐太投手。
甲子園を沸かせた彼が、ロッテの先発陣として活躍する。

ただし、戦績は決して良くない。
成瀬を登板させた方が、勝ち星は増えるはず。

でも、ボビーは大嶺を育てようとしている。
素質は十分だし、スターの要素も十分持ち合わせる。
自ら指名した選手でもあり、思い入れは半端ではなかろう。

長嶋茂雄は最初の巨人軍監督時代、左腕の新浦寿夫を登板させ続けた。
ノーコンで、安定感がない彼を、負けても使い続けた。
その甲斐あって、3年後には新浦は押しも押されもしない左腕のエースとなった。

何となく僕には大嶺と新浦がだぶって見える。
監督が、その選手を見込んだのだ。
チームの統括者であれ、その将来を見込んだ者を徹底的に使う。
場外の批判やスタッフの不満を一身に受けて。

もちろん、本人の思いがなければ伸びるわけがない。
大嶺は、ボビーの思いに答えようとしているのだろう。

ボビーが日本球界を去るのは、おそらく数ヶ月後のこと。
再び米国で指揮を執るであろう。
そして、ひょっとすると日本球界でメジャーになった大嶺を呼ぶかもしれない。
先行投資。
だとしたら、何と贅沢な。

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バレンタイン ソフトバンク
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