横隔膜雑録 (横隔膜のたわごと改め)

我思う、故に我あり。
ことばを愛おしみ、己をかたらう。
北海道からのささやかな自己主張。

人を活かす目、見抜く眼

2017年05月14日 | gooにコメント
阪神・糸井「ありがたい」べた褒めハム栗山監督発言に感謝
ひいき目ではなく、事実の追確認として。

中田翔を「ジャパンの四番」に育て上げたのは、栗山監督。
大谷翔平の「二刀流」を実現させたのは、栗山監督。

糸井嘉男を強打者に育て上げたのは、歴代の日ハム監督、コーチ陣。
投手で入団した彼を、3年で打者に転向させた。

彼は当時から「宇宙人」と呼ばれ、不思議な言動をする選手であった。
それでも日ハムは糸井を使い続け、一流のプレーヤーとしてFA権を行使できる選手に育て上げた。

ずば抜けた身体能力を持ち、しかも故障らしい故障をしない。
こういう選手をきちんと育て上げた日ハムの育成・マネージメント能力には、ただただ脱帽する。

栗山さんは手元に糸井を置いておきたかっただろう。
しかし当時は陽岱鋼も伸び盛りで、戦力としては過剰になりかけていた。

加えて、球団フロントの方針で「高給取り」は放出する運命にあった。
糸井に引導を渡したのは球団フロントだろうが、移籍にあたっては栗山さんも色々話したであろう。

栗山さんとしては、糸井も(陽岱鋼も)戦力として手元に置きたい選手であったに違いない。
しかし、監督に課せられているのは「若手の育成」。裏を返せば「低予算での球団強化」である。

だから、時々大化けする選手が出てくる。
巨人に移籍した石川がブレイクしたのは、当然の流れであろう。

オリックスへの糸井放出は、当時色々と物議が醸し出された。
日ハムの非情、という言い方が多かったように思う。

しかし、こういう割り切りがあってもいいだろう。
何しろ「球団」運営は、決して旨味ばかりではないのだから。

日本ハムは今、札幌エリアに「ボールパーク」を実現しようとしている。
札幌ドームでは、自社への利益は増えないし、まして業務拡大とはならないのだそうだ。

20ヘクタールの土地を札幌市内に確保するのはなかなか難しい。
かといって隣の北広島市への移転は、観客動員に不安が生じる。
痛し痒し。

こういう状況だから、球団自体が何億円もする契約金を払って高給取りを確保するのは難しい。
少ない資本金で、いかにしてファンを引き止め、客単価を高める球団運営をするか、だ。

そんな中にあって、糸井をべた褒めした栗山監督。
球団への当て付けに聞こえないのは、栗山さんの人格ゆえだろうし、
球団に変に遠慮しない「胆力」があるからできるのだろう。

栗山さんだって、いつまでも監督で居られるわけではない。
とはいえ、今の日ハムには栗山監督が必要だ。

何しろ、シーズン当初借金10以上あったチームを、
気づけば何連勝もする状態にもってきた。

こういう方がスポーツ指導者にいることを、幸せに思いたい。
糸井の一言は、「プロ野球」にまだ人を育てる力があることを物語っている。

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