노래 norae

 노래(歌)
 発音は「ノレ」
 英語で song ですね

 かろやかに歌うように
 一日をはじめたい

『ミッドナイト・イン・パリ』

2017年07月31日 | 観た映画の感想など
午前中ジムで少しだけ泳いで、ランチの後映画でも行くつもりだったがこの酷暑
ベランダから港に停泊するコンテナ船に容赦なく照り付ける日差しが見えた。それと耳をつんざくセミの大合唱・・・

「こんな日は家で撮りだめしていた映画でも観てゴロっとするか・・・夜は大事な用事も控えているし」
と思い、リモコンと冷えたビール片手にエアコンがよくきいたリビングのソファーに直行。



ウッディ・アレンが2011年に公開した作品

第84回アカデミー賞で脚本賞を受賞

観る人によって意見はまちまちだが・・・





冒頭から美しいパリの街並みが。ヨーロッパの街並みは好きだなぁ

「もし貴方が私の母に会ったなら」シドニー・ベシェのクラリネットの音色とともに流れてくる。
これでもか!と言いたいくらい、どこを切り取っても美しいパリの街並み。



主人公のギルはアメリカで脚本家の傍ら小説家を目指している。
ギルを演じるのはオーウェン・ウィルソン。知らなかった。
最初「オーソン・ウェールズが出演しているのか?」と空目しそうな役者はあまり男前でもなく
これと言って芝居がうまいとは思わなかったが、特徴のなさがこの映画の主人公として
生かされてたかな。

パリの深夜の街で物思いにふけっていたギルは道に迷ってしまう。
時計台が午前0時の鐘を鳴らしたとき、クラッシクな黄色いプジョーがやってきて、
1920年代風の格好をした男女がギルを誘い込む。

ギルは1920年代のまさしくパリにタイムスリップしてしまうのだ。

そう、時代はあのパリが最も輝いていたと言われる『エコール・ド・パリ』
『エコール・ド・パリ』とは、主に当時の画家たちの世界で言う「パリ派」のことを指すのだが
この映画では、画家はもちろん多くの作家が出てくる。この映画では出てこないが
あのレオナール・フジタ(藤田嗣二)もこの時代のパリに生きた。

ギルが向かったパーティで、F・スコット・フィッツジェラルドと妻ゼルダに出会う。


(フィッツジェラルド夫妻)


パーティーの会場でピアノを弾き語るのは、なんとコール・ポーター。
そのパーティの主催者はジャン・コクトー。


(コール・ポーター)



フィクションだが観ているほうは思わず口元がにんまりしてくる。愉快だ。

その後、フィッツジェラルド夫妻にあのアーネスト・ヘミングウェイを紹介され
ヘミングウェイから紹介されたのは、アメリカの詩人であり小説家、モダニストとして知られる
ガートルード・スタイン(彼女を演じているのが大好きな女優キャシー・ベイツなのだ)
ガートルード・スタインはある画家の絵を批評している。その辛口批評にうんざりしているのが
パブロ・ピカソ。もう愉快で愉快でしかたない。




(ガートルード・スタインとパブロ・ピカソ)

その他出てくるのは、サルバドール・ダリ、彫刻家であり写真家のマン・レイ・・・


(談笑するダリとマン・レイ)

次に19世紀ベル・エポックの時代にまで飛ぶ。モジリアニ、ロートレック、ドガ、ゴーギャン・・・

「アレン!いいかげんにしろ」と言いたくなる

しかし、後でよく考えるとこの映画はウッディ・アレンらしい独特の匂いがないと思いながら・・・
ふと「そうか!ギルは彼(ウッディ・アレン)そのものかのか!」と手を打ってしまった。
そうなんだ、彼自身の憧憬や思いがギルそのものを演じさせているのか・・・ギルは彼の分身なのだ。

巨匠と言って過言でないウッディ・アレンもこんな妄想をして楽しんでいるのか。
と思うと「俺と同じやん」って妙に彼が愛おしくなった。

作中、偉そうに語る歴史や芸術の薀蓄やインテリぶったポールという男が出てくる。
「鼻持ちならない嫌なやつ」って思ってたが、ふと自分を思い返してちょっと恥ずかしくなった。

若いころ、自分が知っている知識を駆使してある女性を口説いたことあるのだが、
一言釘を刺されたことがある。その人は文芸に秀た知識を持つ女性だった。
「それなりに物知りのようだけど、ちょっと知識が薄っぺらいよ。深い見識の人が聞くと笑われるよ」

ポールをみて思わず顔面がチクチクするくらい恥ずかしさがよみがえった。


まぁ、いろいろ賛否両論ある映画でしたが僕は楽しめました。


映画とは直接関係のない話だが、パリに限らずヨーロッパの街並みで大好きなのがやはりオープンテラスのあるカフェ。

夏の夕暮れ時から夜にかけてのテラスはそれは気持ちがいいのだ。
ヨーロッパの夏は、日本と違って日照時間が長く、一番日の長い6月末には夜の10時近くに夕暮れ
よく日本を賞賛する人たちが「日本は四季があって・・・」言うのだが
別に四季があるのは日本に限ったことではない。たしかにそれはそれで日本特有のよさはあるのだが・・・。

しかし、ジメジメした多湿な日本の夏と違ってカラッとしたヨーロッパの夏はテラスが快適な時間を過ごせる。


昨年、プラハのカフェでグラッパ飲んでた。まだ薄暮なのだがこれで夜の9時。



ウィーンにて



テラスで過ごすお酒飲みは大好き。あぁ早く秋が来ないかな。それか、誰か一緒にパリにいきませんか? 笑

#映映画



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