노래 norae

 노래(歌)
 発音は「ノレ」
 英語で song ですね

 かろやかに歌うように
 一日をはじめたい

チョークの達人

2017年06月14日 | おもいつくまま
数学の先生だった。


今年のゴールデンウイークに、中学時代の同窓会があった。

もう還暦をまじかに控えたおっさん、おばちゃん達が30名以上集まった。
かつてベビーブーマーと言われた団塊の世代の時はかなりの生徒数を誇ったそうだが、
僕たちの時代は同級生が少なく全学年200名を切っていたので30名も集まればいいほうだと思う。


当時の恩師が2名ほど参加されていた。

当時の学年主任だった先生のお姿が見えなかったが当時の教員の中では最年長ということもあって、
年齢を計算すると・・・

みんな気はしていたがだれも口に出さなかった。『生きているんやろか?』


恩師の先生からご挨拶いただき
その際「前〇先生は3年前、享年93でお亡くなりになりました。
亡くなられたとき近親者と本当に近しかった教員仲間が数名参加し送りました。
ですからみんなには知らせなかったのです」
と述べられ、その後前回の同窓会から数えて数名の同級生の物故者に黙とうを捧げた。




僕は、その先生にすごく可愛がってもらった。

確か結婚式にも参列いただきスピーチまで賜ったことを思い出した。
その先生は数学の先生で結構厳しい指導をされていた。あだ名は「オオカミ先生」



今から6年ほど前に神戸の老人介護施設にいらっしゃるということを聞いて
会いに行ったことをおもいだした。その時のことをすこし。



:::::::::::::

僕を見るなり大声で

「柔道頑張っているか?」

「先生!何言うてまんねんや。僕も、もう50歳超えましたで。」

先生にとってはまだ中学生なのかも知れない。

 
満面の笑顔で周囲にいる老人たちに
「教え子ですねん。柔道やってましてん。ものごっついゴンタでしてん・・・」
周囲には自身が教師をしていたことを告げていたのだろう。本当に嬉しそうだった。


授業中、出来の悪い僕が居眠りをしていたら、絶妙のコントロールでチョークが飛んできた。
キャンプの時、よからぬことをしている僕を見て見ぬふりして咳払いだけして通り過ぎたこと
先生に言うと先生は「わからないはずないやんけ。お前のしそうなことくらい」
懐かしい話に花が咲き、それを周囲の老人たちにしきりに当時の話をしていた。 


帰り際僕が
「今度、同級生連れて会いに来ます。」

先生はにこにこ笑いながら

「もうこんでいいよ」

と一言告げ僕に握手を求めてきた。固く握った手が本当に小さく感じた。

「もうこんでいいよ」

それは、老いた自身を見られたくないのかったのかな。


帰りの車の中で叫んでしまった。

「オオカミ先生!!そんな弱気言わずにまた僕に『こら~~~!!!』
と言ってチョーク投げつけてよ!黒板用の大きなコンパスで斬りつけてよ! 」


逢えて本当によかった。

「また、逢いに行くよ!オオカミ先生!」





                        先生やすらかに。
ジャンル:
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