ふと思い出した。
何か知らんけど涙が出てきた。歳いったんかいな。
紙芝居知ってる世代って僕らが最後かな。楽しみやったな。
紙芝居のおっさんの拍子木聞こえたら母に五円玉貰って
落とさないようい握りしめまっしぐらにいつもの広場目指して走っていった。
練り飴買っているのは小学生のおねぇちゃん達。大人に見えたな。
高額な練り飴(多分10円くらいだったと思う)うらやましかったな。
「俺も小学生になったら練り飴買うねん」と心に思ってた。
仲良かった近所の友達、けんちゃん。
いつも紙芝居のおっさんの拍子木が聞こえたら彼を誘いに行った。
でも、けんちゃんはいつも都合が悪くて来なかった。
「今日はおかあちゃんと買い物に行くねん」
「おかあちゃんがおいしいお菓子買ってくるから待ってるねん」
ある日、広場の物陰から身を潜め
紙芝居を覗いているけんちゃんを見かけてしまった。
子供心に、訳が分からないやるせない思いをしたことを今でも覚えてる。
それ以来、なにかもやもやした思いをしながら彼を誘わなくなった。
というより誘ってはいけないと、漠然と子供心におもんばかったのか。
けんちゃんには父親が居なかった。
いつも靴下履いていなかった。
真冬でも・・・。
『かみしばい』 作詞・作曲:岩井宏
かみしばい かみしばい
かみしばい屋のあのオヤジは もういない
古い自転車に 小さな箱を積んで
ジンジャカやって来る
拍子木の音で僕らは神社にあつまる
両手に五円玉持って
かみしばい かみしばい
かみしばい屋のあのオヤジは もういない
小さな箱に 大きな夢積んで
ジンジャカやって来る
目抜き飴を買って ぼくらは夢中にしゃぶる
二本目を狙って
小さな箱に小さな劇場積んで
ジンジャカやって来る
声色まじりのおやじの声が
おいらの耳をほじくる
けんちゃん今どうしているやろ。幸せにしてるんやろか。
でも、もし逢えたとしてもその時のことを話さないだろうな。
黙っていっしょに酒のみたいな。
けんちゃんにあいたいな・・・。
何か知らんけど涙が出てきた。歳いったんかいな。
紙芝居知ってる世代って僕らが最後かな。楽しみやったな。
紙芝居のおっさんの拍子木聞こえたら母に五円玉貰って
落とさないようい握りしめまっしぐらにいつもの広場目指して走っていった。
練り飴買っているのは小学生のおねぇちゃん達。大人に見えたな。
高額な練り飴(多分10円くらいだったと思う)うらやましかったな。
「俺も小学生になったら練り飴買うねん」と心に思ってた。
仲良かった近所の友達、けんちゃん。
いつも紙芝居のおっさんの拍子木が聞こえたら彼を誘いに行った。
でも、けんちゃんはいつも都合が悪くて来なかった。
「今日はおかあちゃんと買い物に行くねん」
「おかあちゃんがおいしいお菓子買ってくるから待ってるねん」
ある日、広場の物陰から身を潜め
紙芝居を覗いているけんちゃんを見かけてしまった。
子供心に、訳が分からないやるせない思いをしたことを今でも覚えてる。
それ以来、なにかもやもやした思いをしながら彼を誘わなくなった。
というより誘ってはいけないと、漠然と子供心におもんばかったのか。
けんちゃんには父親が居なかった。
いつも靴下履いていなかった。
真冬でも・・・。
『かみしばい』 作詞・作曲:岩井宏
かみしばい かみしばい
かみしばい屋のあのオヤジは もういない
古い自転車に 小さな箱を積んで
ジンジャカやって来る
拍子木の音で僕らは神社にあつまる
両手に五円玉持って
かみしばい かみしばい
かみしばい屋のあのオヤジは もういない
小さな箱に 大きな夢積んで
ジンジャカやって来る
目抜き飴を買って ぼくらは夢中にしゃぶる
二本目を狙って
小さな箱に小さな劇場積んで
ジンジャカやって来る
声色まじりのおやじの声が
おいらの耳をほじくる
けんちゃん今どうしているやろ。幸せにしてるんやろか。
でも、もし逢えたとしてもその時のことを話さないだろうな。
黙っていっしょに酒のみたいな。
けんちゃんにあいたいな・・・。