潟東減農薬米生産者の会日記 URL http://yamagara-club.com

昭和63年設立の個人経営生産者組織
会の別名称 「やまがら倶楽部」
会員数14名
業務提携先 丸山光一商店

人・農地プラン&米先物取引勉強会

2012-02-17 18:41:33 | 日記
 今日、雪の中、新潟テルサで国の新しい農業政策である「人・農地プラン」(地域農業マスタープラン)と米の先物取引の勉強会に行ってきました。講師は農業評論家である土門剛先生です。どちらも米の生産と流通の今後を考える上で重要な事柄です。
 詳しい中味については簡単に説明がつきません。先物取引はまだ始まったばかりですが、米の相場と価格形成に大きな影響を及ぼしてくる可能性があると思います。私は(丸山)内容をもっと勉強し、取引の経緯を見ながら少しずつでも利用してみようかと考えています。

 人・農地プランはTPP問題もあり、農業経営の大規模化を推し進めたい農水省が新たに打ち出した政策です。内容は省きますが、実際の場面になると、農地の貸しはがしの問題や農家同士、JAグループや商系業者の利害関係が問題になる様な感じがします。

 当会は個人経営の農業者の集まりで、農業法人ではありません。しかし地域農業を支える大切な農業者の集まりです。今回の政策では地域農業再生協議会で位置ずけられた農業者でないと不利益を被る可能性があります。当会としては制度の内容を熟知して、必要な時には行政(国など)や協議会に対して意見を主張し、決して不利益を被らないようにして行きたいと思うのです。

 

 

 

 

マルヤマ通信 24年1号

2012-01-07 10:39:42 | 日記
 毎年丸山光一商店では新年のご挨拶を兼ねて、取引先農家様宛に「マルヤマ通信」を発行し情報発信しています。
A4版4ページが定番で、年末は通信の作成が大きな仕事の一つとなっています。

 クリックすると読めます



 内容的はお米に関係する事柄が中心で、取引先農家様の営農や情報収集に少しでもお役に立てる事を心掛けると共に、丸山商店のPRも兼ねています。写真が少なく文字が多すぎて読みづらいとのご意見もありますが、新潟県内で同じような取組をしている
業者は少ないらしく業界の中ではそれなりに評価していただいていると思っています。

ブログご訪問者の方で「マルヤマ通信」が入手ご希望でしたらご連絡下さい。 FAX 0256-88-5361





24年産米の生産目標数量

2012-01-05 09:23:51 | 日記
 明けましておめでとうございます。今年も肩に力を入れず、当会及び、丸山光一商店からの情報を発信して行きたいと思います。

 当会自慢の減農薬米は新潟総合生協の「クルコのエコ米」が最大の出荷先です。最近ではおかげ様で各方面からの商談もあって、現時点で24年産米のコシヒカリとこしいぶきの生産目標数量を合計約170トンに引き上げる事にしています。その為の栽培面積が約40反ほど不足する為に、まだ栽培面積にゆとりのある3名の現会員の経営面積から栽培面積を増やしていただく方針で、それでも不足する場合は新規会員を勧誘していく予定です。

 国の制度も消費量に合わせた生産目標数量を配分し、地域の基準反収に応じた生産面積で主食米の生産を行う事になっています。当会は23年度は100%戸別所得補償制度に参加しました。しかし、栽培面積は販売見込み数量に合わせて行かなくてはいけませんから、戸別所得補償制度に対する対応はもう少し時間をかけて検討していく予定です。

 

 

米作り名人支援事業

2011-12-28 10:31:30 | 日記
 新潟市単独の農業者に対する補助事業の中に「米作り名人支援事業」があります。内容は一定の要件を満たせば、出荷俵数の1俵当り500円の助成金がでる仕組みになっています。要件の中身は 1、生産調整達成者 2、1等米比率100% 3、主食用うるち米の作付面積すべてで5割以上の減減栽培 4、認定農業者 5、エコファーマー    以上の五つが助成の要件です。

 当会からはめでたく、吉崎良咲会長、渡辺一篤会員、冨井民雄会員の3名が該当しました。新潟市としては新潟市産米のブランド力アップと環境保全型農業の推進、農業者の生産意欲向上を狙った農業政策だと思います。該当する生産者数は現時点では不明ですが、それなりの高いハードルをクリアして3名の会員が該当者となりました。しかし認定農業者の要件を満たしていない為、該当しなかった会員も数名いたのは残念でした。

当会で有機栽培米に取組むOTさん

2011-11-04 09:21:57 | 日記
 先日、私の趣味(登山)の仲間であるOTさん(55歳)から「米ぬかを譲ってほしい」との電話がありました。話を聞いてみるとOTさんは昨年まで勤務していた会社(JR東日本)を家庭の都合で退社し、これからは農業、特に有機農業に取組みたいとの志を持ち、農業の専門学校に入学していて、今は実習で堆肥作りを行っているとの話でした。

 詳しい経緯は省略しますが、OTさんは出来たら有機栽培の米作りに挑戦してみたいとの希望があり、私としても当会で彼の活動を支援していけたらと考えました。総合生協でも有機栽培米はクルコのエコ米の趣旨に合致し、現在3箇所の指定産地で取組んでいますが、栽培や認証場面でのハードルが高くて数量的には多くの生産量を確保できていない現状があり、当会での取り組みは大いに歓迎するとの話を頂きました。

 吉崎会長や当会役員とも相談し、会としてもOTさんの活動を支援していく方向で了解を得ることが出来ました。具体的な方法はこれからの話合いとなります。採算面や雑草対策、有機認証などクリアしていかなくてはいけない問題点が数多くありますが、OTさんからは当会の会員になっていただき、当会の新戦力として活躍していただければと思うのです。丸山光一商店としてもこれから農業に取組みたい意欲のある人を支援し、結果として会の発展に協力していけたらと考えているのです。


 

 

品質・食味コンテスト結果

2011-11-01 16:32:07 | 日記
 今年度の活動計画の一つであった食味コンテストを実施し、先日の刈上会で発表させて頂きました。最優秀賞は最高の食味値と整粒歩合を記録した揖斐仙太郎さんが受賞しました。揖斐さんは満78歳、当会の最年長者です。しかし米作に対する情熱はまだまだ健在で、笑顔がすてきな温厚な御人柄で会員の皆様から尊敬されています。

 優秀賞は石井敏一さんと石井昭一さんの2名が受賞し、発表の時には会は大いに盛り上がりました。副賞として最優秀賞には壱万円、優秀賞には五千円分の草刈機の歯が吉崎会長より授与されました。畦畔や農道の除草は除草剤を使用しない決まりの当会ならではの景品です。

 当会の栽培指針では登熟期後半の秋落ちを防ぐ目的で出穂直前にチッソ成分量で0.4kgの登熟肥をミネラル成分の入った有機肥料ミネラルユーキ443を10kg施肥しています。一般的には出穂前10日以降の施肥は玄米タンパク値を上げ、食味値が低下するので施用しない様に指導されていますが、当会では食味値と品質向上の両立を狙っての登熟肥を採用しています。その甲斐あってか今年度産米は穂数不足の影響で収量は低迷したものの、1等米比率97.5%の品質と平場では最高レベルの食味値を出す事ができました。

 

 

 

  

結果良好な食味値

2011-10-24 18:26:44 | 日記
 昨年は静岡県で開催されている全国の食味自慢が集う食味コンテストに参加して400点中98位。品質が低下した新潟県からの参加者14名の中では第2位の好成績でした。

 今年の年間行事予定では会の中で食味コンテストを実施する事になっていました。先日の米検査時にサンプルを採っていたのですが、その結果が出ましたのでお知らせします。食味計の機種はケット科学のAN800です。当会会員11名の最高点数は79点で76が一番低い点数。平均点は78でした。

 ケット社の食味計では目標としている良食味の点数は75点となっています。新潟の平場では80点以上は中々出ないといわれている中、上々の検査結果でした。検査を依頼した会社(ネイグル新潟)の担当者も「さすがですね」と言ってくれました。

 10月22日(土)会の刈上げ会(収穫祭)が開催され、その中から丸山審査委員長の判断で食味と品質を加味した中から、最優秀賞1名と優秀賞2名の発表をしました。刈上げ会の様子は後日お知らせいたしますが、会員全員参加で大いに盛り上がりました。24年産に向けて明るい話題も多く、楽しい宴会となりました。(大きく減収したのも忘れて大いに飲みました)



コシヒカリの1等米比率97.5%

2011-10-18 15:50:32 | 日記
 10月17日に米穀検査を終了して、当会のコシヒカリは1等米比率は97.5%でした。新潟県内の平均が約75%、近隣のJAに出荷した農家からは2等米の比率が高いとの話が聞かれる中、素晴らしい検査結果となりました。精米していても22年産米と比較して心白粒が少なく、精米歩留りも良好です。会員全員のサンプルを食味検査に出していてまだ結果は出ていませんが、きっと高い数値が出ると期待しています。(ブログでも結果をお知らせいたします)

 ここまで書くと結果良好なのですが、大雨や台風にたたられた23年産米は予想以上に収穫量が低迷しました。発表されている作況指数は下越南は98となっていますが、9月上旬の台風とフェーン現象の影響で実態は大きく減収している筈です。当会も減収した22年産よりも更に減収し、反収で7俵台の会員が多かったようです。

 総合生協から要請されている出荷数量は平年であれば充分に確保できて、会としては新たな販路開拓が課題だったのですが、残念ながら今年産はその数字に僅かながら達しませんでした。

 生産者としては高品質な作物を生産するのは勿論大切ですが、大きく減収してしまうと、同じ手間隙と経費を差し引き、収入が大きく落ち込みます。従って、会員の皆様は半分ガッカリしています。10月21日は今年の反省会を兼ねた「刈上げ会」が行われます。今年の結果の検証と24年産米への取組を会員みんなで話し合いたいと思います。

はずかしながら

2011-09-08 19:15:12 | 日記
 久しぶりすぎるブログです。(はずかしながら・・・) このブログを期待していただいている皆様に近況を報告させていただき、今後も潟東減農薬米生産者の会の活動報告と米作りに対する情熱を伝えて行きたいと考えています。

 私(丸山)は多忙の中にも余裕のあった昨年とは違い、三つの大きな変化に遭遇しました。一つ目は母親が体調を崩し、要介護3~5の寝たきり状態となり、在宅介護と介護施設利用の併用で親孝行しなくてはいけなくなりました。ほとんどがベット上での生活を強いられている母親の面倒を見るのは子供の大切な役割と考え、本人の意向に沿うようになるべく在宅で面倒を見ています。

 二つ目は地域自治会(曽根五番町)の自治会長をやらなくてはいけない役回りになった事です。小さな自治会ですが、今年は長年の懸案事項の解決を図る役回りに当り、それなりに苦労させられています。

 三つ目は新たに西蒲区農業再生協議会の生産調整方針作成者となり、農業者が参加する生産調整の窓口となりました。生産調整方針作成者は行政と農家の橋渡し役となり、「農業者戸別所得補償制度」に係わる各種手続きを行う大切な業務があります。一年目は17名の農家から丸山光一商店に参加していただきました。

 最近、私と同世代の友人二人が病気で入院しました。人柄の良い二人は人望もあり、お酒も大好きで働き者です。それ自体は良い事ですが、長年の不摂生が体を蝕み、病気になってしまったのではないかと想像されます。これは人事ではありません。私も現在の自分の生活様式を省みて、無理なく健康な生活を送る為に考えていかなくてはいけない事が多々あると思うのです。頑張るのも大切ですが、何でもかんでも頑張るのではなく、日々のストレスに対する付き合い方を工夫して行く事が大切と思うのです。

 ブログ作成は正直、快感に感じる時と苦痛に感じる時の両方があります。伝えたい事は多々ありますが、時々は私のつまらないブログに付き合っていただければ幸いです。

 いよいよ23年産米の稲刈りが始まりました。放射能問題など今までに無い環境の中での収穫の秋です。丸山商店は2500俵の会員のお米を合わて2万俵の米集荷を予定しています。総合生協の米販売は放射能問題の影響なのか当用需要の注文が大幅に増えて、当精米所も多忙となっています。これから一ヶ月間はお休み無しで頑張ります。

 明日(9月9日)午後7時半よりNHK新潟放送の番組「キラット新潟」で新潟県の放射能と農産物の問題を取り上げ、総合生協の取組も紹介されます。その中で、当会の会員で、丸山光一商店の社員でもある渡辺一篤が番組に出演する予定になっています。
 

播種

2011-04-10 10:24:12 | 日記
 4月10日(日)当会の吉崎会長、高木副会長、渡辺会計係の三名は共同で播種作業を行いました。家族も手伝って播種機を効率よく稼動させ、一時間で育苗箱250~300枚の播種作業を行います。今年の種籾は猛暑の影響で発芽の揃いが悪く、発芽も遅いらしいので、浸漬の積算温度は充分にとり、芽だしもやや長くしました。いよいよ23年産米の栽培が本格的にスタートします。


(一箱崔芽籾で150g播種し、タップリ潅水して覆土します)


(覆土した苗箱を育苗ハウスに並べます。減農薬栽培ではカビ発生対策にもなるプール育苗が向いています)


 丸山光一商店は農家の播種の準備に係わる資材提供で多忙を極めていたため、久しぶりのブロブです。特に育苗用の床土と覆土の配送が約280トンあり、私の左腕はけんしょう炎気味です。大切な播種作業が終わると少しホットします。肥料の配達も同時に行っていて、あと3~4日でメドがたちます。ゆとりが出たら、会員や取引先農家の苗の状況を見に、育苗ハウス巡りを行います。ブログによる情報の発信も行っていきます。