花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設16年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調が重なり、家の回りの生活が主になった。

子ども虐待に思う

2009年04月03日 | TV・映画・音楽・美術
先日、北海道の最北の地・稚内で4歳の男児が2.5℃の水風呂に繰り返し押さえつけられて入れられ、虐待死したというニュースを聞いて、背筋が凍るような思いにさせられたのは私だけでは無いと思う。

今朝の新聞には、続報として、水風呂に入れる前に裸にして水のシャワーを全身に掛けたこと、また道警の解剖所見として、腸間膜とすい臓が傷つき、出血を確認していると書かれていた。
これらの臓器の損傷は、何らかの強い圧力が体に加えられた場合にできるのだという。
逮捕された母親は25歳、同居する容疑者の男性は38歳だという。
2人は、子どもなら誰にでもあり得る食事が遅いとか、行儀が悪い事へのしつけだったと言っている。

この事件を知ってから、私は20年くらい前に読んだアメリカの人類学者、ヘレン・E・フィッシャーが書いた翻訳本の1節を思い出した。
(彼女は今年1月に放映されたNHKスペシャル「男と女」にも出演していたので、覚えている人も居るのではと思う)
書名は「結婚の起源ー女と男の関係の人類学」。
私の記憶の中の1節とは、「人類の祖先に当たるとされるチンパンジーは、ボスを中心としたハーレムを作って暮らすが、若い別のオスがボスと戦って勝ち、新しいボスになると、メスが育てている前のボスの子どもを殺す」という下りだ。
ヘレンは理由として、子育てをしている期間の雌は発情しないから。また、自分の遺伝子だけを有利に残したいためだと説明していた。

先日、図書館で彼女が16~7年前に書いた本の邦訳版「愛はなぜ終わるのかー結婚・不倫・離婚の自然史」を見つけたので読んだ。面白かった。
こちらの内容は、機会があればいつか書きたい。

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3 コメント

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Unknown (あばた)
2009-04-03 10:42:16
sonataさん、こんにちは♪
虐待って歯止めが効かないものなのかも。
最初は躾のつもりがエスカレートしてしまうのではと思ったりします。自分でも気付かないうちに。
恐らく親たちは精神的に病んでるはず。自分を抑制出来ない訳だから。なので理屈ではないはず。
そういう状況のなかで子供を助けることが出来るのはやはり第三者なのではないかと思います。
異様な泣き声、体の傷。もっと周りが注意してあげる必要があるのでは。
事なかれ主義、核家族化で誰もが目を背けてるのかも。
ひょっとしたら親だって誰かが手を差し伸べてくれるのを待ってるのかもしれないなと思ったりもします。
Unknown (ソナタさん)
2009-04-04 11:38:27
あばたさん、こんにちは。
私も性善説の立場に立ちたいし、虐待の入り口に居る人はそうかもしれないと思うのですが、ひょっとして悲しいけれど、現代に生きる私たちにも、数百万年前のDNAが伝わっているのかも知れないと思ったのです。
Unknown (ソナタさん)
2009-04-04 11:46:11
コスモさん、こんにちは。
親に抵抗できず、親を訴えれない子どもへの虐待は、犯罪ですね。
子どもは親の所有物で、何をしても許されると思っているのでしょうが、決して違いますよね。
母親までが加害者になるのは、男に捨てられたくないという女の自己防衛心なのではと思ったりします。

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