ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「意外にも」ってことが実は多い、ってあります。

2016年05月28日 02時06分52秒 | ワインの事
例えばメジャーリーグでイチローのいるマーリンズ。

レギュラー選手の故障でイチローが大活躍したかと思えば、昨日は更にもう一人が駄目で普段のスターティングラインアップとは全く異なるメンバーで戦って爆勝するってこと。

他のスポーツでも見かける話です。

政治の話では小泉政権が出来る時も「えっ」という感じで「一番手でない」小泉さんが当選し、その後の支持率は凄いことになるわけです。
(私が小泉さんを押している、ということではありません)
大阪の橋下徹さん誕生の時もそうかもしれません。

ワインの世界でもそれはあります。

葡萄品種では、その地方の第3、第4と言われるような品種が日の目を見始めたりします。

ボルドーのカベルネフランやプティヴェルドが他地方のみならずボルドー内でも、トスカーナではコロリーノやカナイオーロが、南仏やスペインではカリニャン(カリニェーナ)が、カラブリアのような地味は地方でのマリオッコ。

数え上げればキリがないくらいですね。

品種に限らず、その造りに於いては「一時は隅に追いやられた」手法が「それ見たことか!」ってな勢いで出てきています。


しかし・・・

そむりえ亭のように「選んだ料理に樋口が”勝手に”にグラスワインで合わせる」店ではそういうワインは普通に使えますが、リストを見せてお客様が選ぶタイプの店では眠ってしまっているのも有りがちです。

私にとってのワインは「千差万別」であることに意義があって、よって大歓迎なのです。

ところが何年かすると「あそこの輸入元で仕入れていたアレが人気が無くて終売した」ということが残念でなりません。


どこの世界にもある「意外にも」ってワインの芽を摘まないようにしたいものです。


             樋口誠