こもれ日さんぽ

緑の中で深呼吸・・・そんな気持ちで自分と向き合えたらなぁと・・・

「えっ、スルー!?」の深大寺城

2017-05-20 17:58:51 | 「お城へ行こう!」

「中島卓偉のお城へ行こう!せーの、キャッスル!キャッスル!」

 

本日は、八王子の滝山城・・・最近、再放送ばかりで

テンションが下がっていたのですが、ここは名城中の名城!

久々に、本日は(録画を)しっかり観ました。

 

良いなぁ、土の城・・・・・・♫

 

***********

実は、早起きして、朝からお城歩きをしてきました。

調布市の深大寺城跡です!

 

先日、買ったばかりの西股総生『首都圏発 戦国の城の歩き方』(KKペストセラーズ)。

 

土の城・応援団ともいうべき西股氏の本(『土の城指南』学研パブリッシング)と、

卓偉くんによって、私は土の城に興味を目覚めたわけですが・・・笑。

 

西股氏の、この本は実践編、

城の歩き方、見るべきポイントが、縄張り図と共に、丁寧に書かれています。

で、入門編として紹介されていた一つが、深大寺城。

 

お~、こりゃあ、面白そうだ!!

早速出かけてみました♪

 

 

 

まず、冒頭の水生植物園の入り口から入ります。

(ここは無料ですが、9時半開門なのでご注意を!)

 

水生植物園の脇にある小高い丘が城山、深大寺城跡です。

坂を上っていくと、まず出るのが主郭。

 

平地で小道が整備され、ベンチなんぞが置いてあります。

でも、惑わされそうになりますがリセットしましょ。

戦国モードに入ると・・・ここは虎口、城の入り口です。

 

左手のニノ曲輪と主郭を結ぶ土橋があって

そのすぐ脇には櫓台があります。

虎口に入ってきた敵を、上から矢で射かけてくるのです。↓

 

(主廓、虎口をながめる。ベンチの奥に左手・櫓代、右手・土塁との間が土橋)

 

 

卓偉くんも言っていましたよね、

「石垣の城は威圧のためというのもあるけれど、

土の城は、完全に闘うための城だ」と・・・なるほどですよね~

 

人力で、これだけのことができるのも、それゆえでしょう。

命がかかっているのだから、必死で縄張りを考え、

空堀を掘り、土も盛る・・・

 

 

以下、西股氏の本を片手に歩いてみました。

 

奥(南側)・・・確かに、一部土塁が切れています!

 

(下から見上げています)

 

ちょっとしたスペースの、ここも虎口。↑

覗き込むと、ぐぐぐ~っと急斜面になっているのがわかります。

これが切岸(↓)の下には空堀です。

 

(断崖絶壁なんです!)

 

 

で、ぐるぐる~っと土塁沿いに歩いた後は、土橋を通りニノ曲輪に入ります。

発掘調査で見つかった柱の後が遺されている、すぐ脇で

少年たちがサッカーに興じていました。

 

公園なんですね~

だから、歩きやすいというのが、西股氏のお勧めポイント。

 

 

高いところでは、私の身長ほどもある土塁、↑

さらに、堀は薬研掘りといって、急なV字カーブです。

今は安全と保存の点から覆い土をしていますが、本来は、もっと鋭い切込みだったとか・・・

 

ここに落ちて、櫓台や土塁から狙われたら・・・ぞっとします。

 

 

ニノ曲輪・北側の土塁の向こうはフェンスがあり、

今はテニスコートになっています。

これが三ノ曲輪の跡ですが、ここからは入れません。

 

とりあえず、水生植物園に戻ると、フェンスの向こうを車が降りてきました。

なんと、この坂道、かつての空堀なのだとか・・・

 

ここは通路としても使っていたであろう、箱堀。↓

底辺部分が平らなんですね。

ほ~、すごい、すごい!

 

 

・・・と私が興奮する、そのかたわらで夫は・・・かゆみと格闘中。

どうやら、蚊に刺されたらしい。(私は代謝が悪いらしく、まず刺されない)

一匹は仕留めたものの、かなり血液を提供しちゃいまして・・・

 

城歩きどころじゃなくなっちゃた様子です。

そんなわけで、西股氏の解説は、この後も詳しく続くのですが

我が家は終了・・・!(ヘタレ夫婦です・・・)

 

みなさん、虫よけ必携ですよ!

 

(主郭奥の虎口から見える堀)

 

 

さて、このお城。

 

戦国時代の前半、関東は北条氏と扇谷(オウギガヤ)上杉氏との勢力争いが続いておりました。

 

上杉氏は拠点だった江戸城(徳川家康の時代ではありません!)を

北条氏綱に奪われ、河越城へと追われます。

上杉家では、若き嫡男を盛り立て一致団結、江戸城奪還の機会をうかがいました。

 

扇谷上杉家の難波田弾正は、歴戦の勇将。

弾正が目を付けたのが、この深大寺です。

 

ここは河越城からまっすぐ南下し、多摩川の手前にあり、

北条の軍を食い止めるふさわしいばかりか、水の豊富な土地にあります。

(だから、水生植物園が今でもあるんですよね)

 

ということで、扇谷上杉家が丸々入れる深大寺城を築き

北条氏綱との合戦に備えていたのでした。

 

ああ・・・それなのにっ!

 

1537(天文6)年7月、モロモロの戦の末、江戸城に入った氏綱は・・・

深大寺城には目もくれず、一気に河越城へと向かってしまいます!

スルーですよ、スルー!

 

(ニノ曲輪。少年の向こうが遺構の跡、さらにその奥に土塁も見える)

 

 

扇谷軍が慌てて出陣しても、蹴散らされるばかり

さしもの勇将・難波田弾正も主君を守って落ちのびるのが精いっぱい・・・

こうして深大寺城は、存在価値を発揮できぬまま・・・やがて廃城となりました。

 

北条側は、この扇谷側の動きを察知していたのです。

 

横浜から深大寺へと向かう途中、

京王線の稲田堤駅の近くに小沢天神山城があります。

 

なるほど、地名も「城下」!

いつも、中央高速を利用する時に通る道、夫もなぜ「城下」なのか

通るたびに気にはなっていたのだとか。(すぐ忘れちゃうんだけれどね!)

 

西股氏の本では、中級編に載っている山城です。

この山城から、深大寺城の様子はまるわかりだったのだとか・・・

北条氏綱、さすがです!

 

 

・・・ああ、早起きした甲斐があったぁ・・・♪

戦国、土の城めぐり、楽しうございました。

 

城跡を除く、深大寺めぐりについては、またいずれ・・・

 

 

参考

西股総生『首都圏発 戦国の城の歩き方』(KKペストセラーズ)

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2 コメント

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え!、えぇ~~! (hiroべ)
2017-05-21 11:02:59
深大寺城!???
そんなのあったんですか?
まさに灯台下暗し、でした。

深大寺にまずは参拝、それから植物園、最後は
雀のお宿でおそばと、味噌おでんと、くずもちを食べて帰る。
これがいつものパターンで、水生植物園はあるのは
知っていましたが、入ったことはなかったのです。
まして城址があるとは知りませんでした。
悔しいので、すぐには行きません。(笑)

それにしても、 卓偉 君の指導よろしきを得て、さすがに
深大寺城の解説見事です。
そのうち、「ぴあ乃のキャッスル!キャッスル!」なんて
始まる気がします。
そういえば、「茅ヶ崎城」の紹介がありましたね。
あれも、へ~~ぇ、横浜にも城跡が、瀬谷からも結構
近くにあったんだ、と思いながら観ていました。
興味がないと、気が付かないこと多そうですね。
hiroべさま (ぴあ乃)
2017-05-21 16:59:43
急に決まったので、御許可なくお邪魔させていただきました 笑。
以前から、直線距離でいったら、近いのはわかっていましたが・・・
週末の朝だったせいか、渋滞にもあわず、思っていたよりも近く感じました。

さて、深大寺城。
私も本で知って初めて知りました。
うふふ、そのうち、お出かけになってみてくださいませ。
主郭とニノ曲輪をつなぐ土橋周辺の薬研掘りが見事です。

茅ヶ崎城は以前出かけたことがあります。
今思えば、土の城って良いかもと思い始めたきっかけの一つかもしれません。
卓偉くんが出かけたのを観て、再確認しました。
横浜は続100名城の小机城を始めとして、やっぱりお城がいくつかあります。
深大寺城と同じく、北条がらみの戦が多かったということなのでしょうね。
歴史好きとしては、そのあたりも面白くてたまりません♫

そうそう・・・雀のお宿、良いお店ですね。
前を通り、ここがhiroべさんのおススメ・・・と眺めてきました。
この日は、早めにお昼をしたかったので、開店の早いお店に行ってしまいましたが・・・
深大寺さんぽ、もう少し、続きますので、
どうぞおつきあいくださいませ。

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