仙人のブツクサ日記

おもちゃショー2017雑感



今更ですけど、ことしのおもちゃショーの感想なんかをば

こう何と言いますか、おもちゃの企画やらデザインに携わる
身としましては、そこはかとない不安を感じた見本市でしたよ。

なぜならばー、どのメーカーも引きモノだらけ
(海外の商品を国内向けにしたもの)。




タカラトミーで見かけたウーニーズ

ガラス絵の具のような素材でできたペレットを
セットして空気を送ると、ミニ風船ができます。
できた風船同士は絶妙な粘着力でくっつきまして、
ちょっとした造形ができます。



今までになかったアイデアで人気が出そうなんですが、
コレ海外メーカーの『引きモノ』

そういえば、昨年冬にヒットした『うまれてウーモ』も
引きモノでしたね〜
う〜ん




巷で人気のハンドスピナーも海外発信のアイテム。
画像の商品はフィンガースピナーと命名してますが、
ハンドスピナーなわけでオリジナルとは言い難く...いかんとも。
まぁこれはヨーヨーみたいなもんで、
海外の商品を日本で販売すること自体は以前から、ありましたねぇ。

このハンドスピナー。
実際遊んでみると気付くんですが、フライホイールですから、
高速回転時に傾けると引っ張られる感じになりまして、
これが『妙な気持ち良さ』になるんでしょう。

手首を鍛えるツールでパワーボールというものがあるんですが、
その簡易版といった感じでしょうか。

簡単な原理を『商品』として定義したというのがスゴイんでしょうね〜。
カテゴリー化しずらいですもの。
ただのフライホイールなんだから

『ストレス解消グッズ』という着眼点が大事なんでしょうね。

ブームのキーマンはユーチューバーだそうで、
そういう意味では、時代性も感じさせます。




ハピネットのハグミン。いろんなセンサーを内蔵したペットモンキー。
頭をなでると左右を向いて目をパチクリ。ウッキーウッキーとしゃべったり。
息を吹きかけると喜んだり、逆さまにするとキャッキャとはしゃぐ。
楽しいサルです

これも海外の商品なんだな〜...

気になった商品は、どれも出自は海外メーカーのもの...う〜ん。
で、これはパッケージのお手伝いしてたりしてます(しれっと宣伝)。


妖怪ウォッチシリーズはデザインが洗練されて
かっこかわいい商品にはなってはいるんですが、収束感はいなめず。

良いもの=売れる、ではないですからね〜。
もはや、空気感(フィーリング)として避けられてる気がするな〜。

戦隊、ライダー、ウルトラマンと定番キャラはまぁ、安定してます。
私が語るジャンルでもないかなと。

ベイブレードは3年目。
バーストギミックは画期的だったと思うんですが、そういった際立つアイデアの
次なる商品が、今回はあまりなかった...というか皆無だったかな〜(国内開発だと)。

コラボ前提のキャラ寄りの商品が目立ちましたかね〜。

ボーイズホビーのジャンルはベイブレードのみ、
なので、これからどうしようという不安でいっぱい。

ここが個性で、それが際立つと他が追随できないわけでしょ。
スナックワールドとかね、バンダイさんで発売されてもいいわけで。
らしさがないというか...ダメではないんですけど...。


といいつつも、タカラトミーは昨年ヒット商品に恵まれたので、活気はありました。
いや、ま、うん、以上。


国内開発という意味では、タカラトミーアーツさんが、かろうじてチャレンジ感あります。
私のブログですでにご紹介していますが、あずきバーかき氷とか、観覧車の回転寿しとか。
おもちゃ?って気もしますが、今までにないものを世に出そうとする気概が一番感じられます。


このチャレンジが身を結べばいいんですが、いや、ま、うん、以上、ウギャ。





これはおもちゃというか、プラモデルなんだけど『ハコルーム:くまのがっこう
ドールハウスのプラモデルという新発想。



プラモデルは男性のものという常識を覆すもので、
多色成形技術を活かした他社が真似できないアイテム。

数年前から、模型店でジバニャンとか悟空とか、
何だかわからない美少女キャラのプラモデルなんかを
見かけることがあったんだけど...誰が買うんだろう?と
訝(いぶか)しく思ってたんです。

個人的に『部品に分けるような代物じゃないだろ〜?』という先入観があってですね、
技術の押し付けというか、正直スルーだったんです。

でも、こうやって今までになかったアイテムに結びつくのは、
日々の取り組みの結果なのかな〜と、考え直させられます。

売れるかどうかはまた別ですが、チャレンジしてるな〜という印象ではあります。

アイデアというか、技術の結晶なんだろうな〜...
という意味では私は提案はしづらいな。


総評なんですがね、
こう何というか表向き華やかな見本市ではあったんですが、
商品企画、開発に身を置く者としましては、
海外の商品が多かった今回のおもちゃショーは、
混沌とした章への突入といった様相です。




サバイバルな時代ですな〜。ガオー。
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