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ブラック・ブレッド /PA NEGRE/Black Bread

2012-06-23 18:54:15 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

第84回アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表作品、

2011年ゴヤ賞作品賞をはじめ計9部門受賞の話題作

 

監督はスペインのデヴィッド・リンチと称されるらしい、アグスティー・ビジャロンガ。

(どこがリンチなんだろう、、、、)

 

原作はエミリ・タシドールの「Pa Négre」

 

 

内戦の傷跡が残る1940年代のスペインの貧富の差が如実に現れている村で、少年が転落死する場面に出くわしたことから、

親や周囲の閉ざされた秘密を知っていくミステリー仕立ての作品。

 

戦争そのものを描くのではなく、

内戦が一般の市民にどういう影響を与えたのかという点を描く。


誰が、何故そうさせたのか?

 

 

そのスペイン内戦については描かれず、その歴史を踏まえたうえでストーリーは進む。

1936年、当時の共和国政府に対し右翼の国民軍がクーデターを起こして始まったスペイン国内の抗争。

1939年,反乱軍側の勝利で集結。反乱の中心人物、フランコによる独裁政治が樹立した。

 

主演はオーディションで見いだされたフランセスク・クルメ。

 

 

この方だけ、観た顔だなぁって思ったら「ハリー、見知らぬ友人」「パンズ・ラビリンスなどセルジ・ロペス。

嫌な町長役を演じる。(右)

 

アンドレウの従妹で戦争時、手榴弾で片方の手の指を失った大人びた少女、ヌリア。

あちらはスウェーデンだけど「ぼくのエリ〜」のエリ、みたいな雰囲気の子。

 

 

 

小学校の教師と関係を持つ、指を失った従姉。裸で森をさまよう美しい青年。

激しい戦いを生き延びるため、嘘を積み重ねて暮らしてきた両親、村の人々…。

 何故、何者かによってあの親子は殺されたのか、そして容疑者にかけられてしまった父の過去の秘密。

謎に包まれたままストーリーは進み、起承→転結に向かうまでが長く、じっくり描かれる。

そのためか、実際の上映時間は2時間弱だけど、2時間半か3時間近いくらいすごく長く感じた。

思わせぶりで、大人の秘密を何でも知っている従妹ヌリアの言動は

度々、何かしでかすんじゃという好奇心でみてしまう。

死んだ鳥を自分の籠バッグの中に並べたり、吹き飛んだ手をかざしてあそんだり、

先生にお金をもらって触らせたりしても何も感じない、

病気で隔離された、翼があるという青年は森でアンドレウと知り合う。

本作の中で、アンドレウの父親が沢山の鳥を籠に入れ飼っていたり、

翼をもった男の写真を母親が持っていたりと、自由の象徴であるかのように鳥が出てくる。

セクシャルな要素がたびたびでてくることで、無垢な少年から次第にかわっていく様が受け取れる。

 

そして、タイトルにもなっている黒パン。

あるときアンドレウが事情徴集で行った先で出されたパンの中から、

白パンを手にすると黒パンだよ!とオバちゃんに言われる。

 

映画の最後の方では,お金持ちのマヌベンス夫人の家に行くと、普通に白パンが食べられる。

明らかな貧富の差がここであらわれる、印象的なシーン。

当時のスペインではパンの色を階級別に分けていたらしい。

都会と田舎でも分かれていて、1930年〜1940年くらいの間貧しい人々にこの黒パン

(大麦、トウモロコシ、キビ、ドングリの粉を混ぜたもの)を食していたという。

そういえば、「アルプスの少女ハイジ」でもペーターのおばあちゃんは

堅い黒パンしか食べた事がなくてドイツのお土産でハイジが白パンどっさり持って来てたなー。

 

と話しがちょっとそれたけど。

眠くはならなかったけどストーリーの展開がゆっくりすぎで強い見せ場があるわけじゃないので

ぐんぐん惹き込まれるというほどでもなかったかな。

ひっぱってきたわりになんだかちょっとラストあっさり終ってしまった印象。

 

 

純粋であるべきはずの子供。

現実の恐ろしい恐怖を知ってしまった子供が最後には自ら生きるための選択をする。

ラストで会いに来た母親にそっけないアンドレウ。

彼は変わってしまった、、、、大人たちが彼を変えてしまった、、、。

 

永遠のこどもたち題名のない子守唄」のような感じを期待していたので

どちらも好きなわたしとしては、ちょっと期待しすぎた感でした〜。

犯人探しというようなサスペンス感を味わえるほどでもない。

でも、子供たちの演技も素晴らしいし、ハマる人はリピートしたくなるほどハマるような作品かも。

気になる方はぜひ

 

 

6/10(66点)

 

 激しい内戦を終えた1940年代のスペイン・カタルーニャ。勝ち組と負け組が共存して暮らし、戦いの傷跡が生々しく残るこのカタルーニャの森で、11歳の少年アンドレウは血まみれになった親子の遺体を発見する。彼らが最期の瞬間に遺したのは「ピトルリウア」という謎の言葉。それは子どもたちの間で語り継がれる、洞穴に潜んだ翼を持つ怪物の名前だった。
 だが、最愛の父に殺人の容疑がかけられ、アンドレウの世界は音を立てて崩れはじめる。警察の追及を逃れるため、姿を消した父。安全のために祖母の家へ引き取られたアンドレウは、そこで大人たちがひた隠しにする惨たらしい現実を目の当たりにする。理想を失わない父の姿に誇りを抱いてきたアンドレウは、やがてさまざまな謎が明らかになるにつれて、おそろしい事実を知ることになる。

 

 

  公式サイト

PA NEGRE      2010年    スペイン・フランス   113min

6月23日より、公開中〜

 

 

 

レビュー以外にも今月中にupしたいのがたまってるので出来れば今日中にあと1つ

 

 

 

 

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10 Comments

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あれ?☆6? (ノルウェーまだ〜む)
2012-06-23 23:12:27
migちゃん☆
これ絶対観たい!と思っていた映画だー
☆6ってことは、普通??
それほどでもなかったかなぁ?
観たらまたくるね♪
まだーむ☆ (mig)
2012-06-24 00:08:31
今日はあっちも観て来たの。
フツウは5だからもっと上だけど、
なんだか期待しすぎちゃった。

良いけど、、、、あまり好きでもないな。
でもまだーむは好きかも。
劇場もあのカフェあるとこの上ので近いしね♪
リンチではないと思う。。 (rose_chocolat)
2012-06-25 08:50:54
あそこまでとんがってはいなかったしね。
migちゃんはこれ真面目すぎちゃったかな?
私も「永遠のこどもたち」「題名のない子守唄」の2本は記事中に挙げたけど、こっちはそれよりも物語風だったような。

セルジ・ロペスの作品って実は結構観てるんだよね。今回は悪役だったけど好きな俳優です。
roseさんおはよう☆ (mig)
2012-06-25 09:50:28
roseさんけっこう前に観ていたのね、
そうだよね〜、リンチというのは謎。
ほんと同じの挙げてた(笑)
スペインの作品ってでも好き。
期待の方が大き過ぎたのかも。。。
Unknown (KLY)
2012-06-25 20:43:34
ダークミステリーではないよね。
まあ確かに事件の真相は最後に明らかになるけど、別にソコがメインテーマではないし。
結局私はよく理解できないところが気になってもう一度観てきたんだけど、今はほぼ完全に理解できたつもり。ただ多少解らなくてもmigさんが書いているようにメインテーマは子どもの心持ちの話だと思うのでそれが受け止められれば良いとおもうな。
KLYさん★ (mig)
2012-06-25 22:17:21
2回目いったのすごいー★
朝みたわりに眠くならなかったし、ちゃんと観れた。
ミステリー的な部分より事実をもとにした結果を描いてるよね。
どんな映画でも2度みることで理解が深まるんだよね、観れば観る程おもしろくなる作品もあるし。
なかなか劇場でよほど気に入ったのじゃないと2度は観ないけど、観よう、理解しようって努めるのはすごくいいことだと思う
うん、真相がわかってどうのっていう作品じゃないものね、KLYさんとこあとでいくね〜
Unknown (佐藤秀)
2012-06-27 23:22:18
私の恐らくベースの推測では洞窟の幽霊がヌリアの父親で、その幽霊はアンドレウの母親とも関係していて、教会の信徒であり、そして自殺に追い込まれたということだろうかと。人間関係ややこし過ぎて疲れてしまいました。
佐藤さん★ (mig)
2012-06-28 09:53:21
なるほど。
んー、もう既にわすれてくるほどややこしい、、、
比べるのもヘンだけどハネケのような描き方の方が好みではあります

ありがとう! (ノリ)
2013-03-15 18:00:03
今日DVDを観ました。すごく惹かれて観てたんだけど見終わって今ひとつわからないなぁー、という所もありましたが、ここを見せてもらって色々理解出来ました。パンズラビリンス大好きな私もあの町長の俳優さん、同じような役柄にニヤリ。
ノリさん☆ (mig)
2013-03-18 10:51:27
はじめまして。
コメントご丁寧にありがとうございます☆
そういっていただけて嬉しいです。

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