「この手袋いいなー」
「うん、いいね、買っちゃえば」
「そうね、外も寒いし」
「そろそろ手袋いるなって思ってたんだよ、僕も買おっかな、自転車乗る時とか手やばいしさ」
「じゃあ、コウスケはこれ良くない? 色もいいし、内側は全部、伝熱繊維だって、バッテリーは一回充電で1200時間も持つらしいわよ」
「1200時間はすごいな、ちょっと高いけど」
「でも、これくらいするんじゃないの電熱線じゃなくて伝熱繊維使ってるし」
「そうだね、買うか」
僕はその手袋にケータイをかざして「購入」ボタンを押した。ユウコもさっきの手袋に自分のケータイをかざしていた。
”お届け先を選んで下さい
1、自宅
2、現在地
3、その他
”
「ユウコ、受け取りどうする? 今日はもうここ出たいし、自宅でいいよね、追加料金も掛かるしさ」
「そうねー、今すぐ手袋欲しいところだけど、うーん、現在地特急配送料350円は手袋に払えないしなー。うん、自宅受け取りでいいや」
「それに、ここで1時間半も待ってられないし今日は」
「あっ、でもチョコレートどうするの?食べたいって言ってたじゃん」
「そうだ、忘れてた、どうしよっかな。ユウコ待てる?」
「うん、いいよ」
「じゃあ、ついでに手袋も現在地配送にするか」
「うん」
「じゃあ手袋は現在地配送にして、チョコ買いに行こう」
僕はお届け先に「1、現在地」を選択した。
”現在地特急配送料金350円がかかりますがよろしいですか?”
イエス。
”注文を確定しました。それでは、90分以内にお客様のいらっしゃる場所まで商品をお届けします。お届けはお客様の携帯電話GPS情報を元に行いますので携帯電話の電源を切ったり、携帯電話から離れたりしないようご注意ください。”
僕とユウコは1階の食品展示場へと降りて行き、チョコレートの展示品をいくつか眺めた。そして、いつもどおり普通のガーナミルクチョコレートを買うことにした。ガーナミルクチョコレートにケータイをかざして、購入ボタンを押す。今食べたいので、もちろん現在地お届けでオプションの「1時間以内お届け」も付ける。これで配送料金が450円になるけれど仕方ない。
「もうさ、商品展示場って、なんかおかしな気がするときあるの私」
「どういうこと?」
「だって、わざわざ配達とかじゃなくて、もうここにあるものがそのまま買えれば良くない?」
「あー、それは、なんか40年くらい前まではそうだったらしいよ」
「えっ、そうなの?」
「うん、昔は展示場じゃなくて”お店”って呼んでたらしいんだけど、まだネットが発達してなくて、現在地配達網もなかったから、そのお店という展示場に在庫というストックを無駄にたくさん置いてたんだって、だから、展示場でそのまま目の前にあるものが買えたらしい。まだ紙幣とか硬貨とかあって、人間が手で数えてた時代の話だよ。紙をお金と思い込んで、しかもそれを手で数えてたって、昔の人まじ笑えるよね。展示場にムダに大量に商品を置いて、それを紙と交換してたってわけわかんない」
「それは確かにナンセンス。昔って変なことばっかりね、ほんと。じゃあ仕方ないわ。今の展示場の方が合理的だし、チョコレートも1時間たったら届くわけだし」
「うん、いいね、買っちゃえば」
「そうね、外も寒いし」
「そろそろ手袋いるなって思ってたんだよ、僕も買おっかな、自転車乗る時とか手やばいしさ」
「じゃあ、コウスケはこれ良くない? 色もいいし、内側は全部、伝熱繊維だって、バッテリーは一回充電で1200時間も持つらしいわよ」
「1200時間はすごいな、ちょっと高いけど」
「でも、これくらいするんじゃないの電熱線じゃなくて伝熱繊維使ってるし」
「そうだね、買うか」
僕はその手袋にケータイをかざして「購入」ボタンを押した。ユウコもさっきの手袋に自分のケータイをかざしていた。
”お届け先を選んで下さい
1、自宅
2、現在地
3、その他
”
「ユウコ、受け取りどうする? 今日はもうここ出たいし、自宅でいいよね、追加料金も掛かるしさ」
「そうねー、今すぐ手袋欲しいところだけど、うーん、現在地特急配送料350円は手袋に払えないしなー。うん、自宅受け取りでいいや」
「それに、ここで1時間半も待ってられないし今日は」
「あっ、でもチョコレートどうするの?食べたいって言ってたじゃん」
「そうだ、忘れてた、どうしよっかな。ユウコ待てる?」
「うん、いいよ」
「じゃあ、ついでに手袋も現在地配送にするか」
「うん」
「じゃあ手袋は現在地配送にして、チョコ買いに行こう」
僕はお届け先に「1、現在地」を選択した。
”現在地特急配送料金350円がかかりますがよろしいですか?”
イエス。
”注文を確定しました。それでは、90分以内にお客様のいらっしゃる場所まで商品をお届けします。お届けはお客様の携帯電話GPS情報を元に行いますので携帯電話の電源を切ったり、携帯電話から離れたりしないようご注意ください。”
僕とユウコは1階の食品展示場へと降りて行き、チョコレートの展示品をいくつか眺めた。そして、いつもどおり普通のガーナミルクチョコレートを買うことにした。ガーナミルクチョコレートにケータイをかざして、購入ボタンを押す。今食べたいので、もちろん現在地お届けでオプションの「1時間以内お届け」も付ける。これで配送料金が450円になるけれど仕方ない。
「もうさ、商品展示場って、なんかおかしな気がするときあるの私」
「どういうこと?」
「だって、わざわざ配達とかじゃなくて、もうここにあるものがそのまま買えれば良くない?」
「あー、それは、なんか40年くらい前まではそうだったらしいよ」
「えっ、そうなの?」
「うん、昔は展示場じゃなくて”お店”って呼んでたらしいんだけど、まだネットが発達してなくて、現在地配達網もなかったから、そのお店という展示場に在庫というストックを無駄にたくさん置いてたんだって、だから、展示場でそのまま目の前にあるものが買えたらしい。まだ紙幣とか硬貨とかあって、人間が手で数えてた時代の話だよ。紙をお金と思い込んで、しかもそれを手で数えてたって、昔の人まじ笑えるよね。展示場にムダに大量に商品を置いて、それを紙と交換してたってわけわかんない」
「それは確かにナンセンス。昔って変なことばっかりね、ほんと。じゃあ仕方ないわ。今の展示場の方が合理的だし、チョコレートも1時間たったら届くわけだし」
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