SOLID ROCK

音楽に関することを思いつくままに書きたいと思います。

FRANKFURT SPECIAL

2005-01-27 23:07:12 | LED ZEPPELIN
EMPRESS VALLEYの新作です。
2005年のLED ZEPPLIN第一弾ですが、何と80年ヨーロッパツアーのFrankfurt公演(1980年6月30日)を収録しています。
”何と”と書いたのは、この80年ヨーロッパツアーというのはLED ZEPPELINのブートでは終わっていると言うか殆どアップグレードしないというか・・・。
既発でもサウンドボードの音が良い物が多いため”ブートの新作”としては、かなり弱いのです。
このFranfurt公演も既発で全曲(ほぼ)完全にサウンドボード音源で収録されています。
個人的にもこの日のブートは色々と思い出があります。
まず、TARANTURAがこの日の全曲収録盤『BLITZKREG OVER EUROPE』を出しました。
それ以前はCONDORとROCKIN' RECORDSが出していましたが、前者は2タイトルで全曲収録、後者は前半部分のみの収録のようです(持っていませんでした・・・。)
80年サウンドボードを乱発していたFLYING DISCは何故かこの日を出していなかったので僕は『BLITZKREG OVER EUROPE』に飛びついたわけですが、「Train Kept A Rollin'」と「Stairway To Heaven」に聴きにくい部分がありました。
その後LSD(LAST SATND DISC)というレーベルが『TOUR OVER EUROPE』というタイトルで出したのですが、この頃このレーベルは人気が凄くあり、またLED ZEPPELINのブート研究本Boot Poisoning誌でも、その年のベストーブートに選ばれたので、買い逃していた僕は慌てて駆け回りやっと中古で手に入れたのですが、あまり変わらないなという印象でした。
結局このLSD盤が先のTARANTURA盤のコピーだったということがその後の分析で分ったのです。やっとの思いで手に入れた分余計にがっかりしました。
そのスグ後くらいにCOBARAがこの日を出したのですが、CD-R時代に既に突入していたので購入を見送りました(それでも何タイトルかこのレーベルのCD-Rを持っていますが・・・。)
先にも書いたTARANTURAですが、その後80年ヨーロッパツアーを全て出すというスローガン(?)のもと、このツアーを出し続けました。
そのどれもが既発ベストとなったいたので、この日のアップグレードでの再発を期待していたのですが、突然レーベル自体が終了してしまい(というか直営店が閉店しました。閉店セールは美味しかったですが・・・。)、このシリーズも中途半端に終わってしまったのです。
で、今度は店を変え(レーベルも変え)FLAGGEというレーベルが立ち上がりました。
これが現在のEMPRESS VALLEYに繋がっているのですが、今ではこのFLAGGEというレーベルは無かったかのように扱われていますね。
そのFLAGGEがCOBRAの後に出したのが『SUDDEN ATTACK!』です。
後継レーベルだけありTARANTURAとの記載がジャケ等にありました。
内容的にも既発より良く、このタイトルが(プレス盤の)ベストとして間君臨しました(LSDもその後名誉挽回盤『HOTTER THAN THE HINDENBURG』を出しましたが、コモリ気味で良くないとのことで買ってません)

そしてこのEMPRESS VALLEY盤『FRANKFURT SPECIAL』の登場です。
特徴としては初登場のオーディエンス音源にて補填がしてある点です。
具体的には「Tarin Kept A Rollin'」が始まる前の歓声部分、「All My Love」と「Trampled Under Foot」の間の歓声とMC部分、「Kashimir」の終わる寸前(既発ではフェードアウト)から「Stairway To Heaven」前の歓声~MC部分です。
1枚目の終わりには2枚目の始まりを持ってきているという、このレーベルの得意技もあります。
音質は『SUDDEN ATTACK!』と比べると、迫力はあるけどバランスが悪い『SUDDEN ATTACK!』、バランスは良いけど迫力にはちょっと欠ける本盤といった感じでしょうか。
聴きやすくなったという印象を受けましたが、『SUDDEN ATTACK!』の迫力感も捨てがたいです。

前日Zurich公演はLED ZEPPELINの初CDブート(アナログ落しではないという意味で)として有名な公演で80年ツアーでも演奏は良いほうとのことでも有名ですが、このFurankfrurt公演もなかなかのものです。
1曲目「Tarin Kept A Rollin'」から結構飛ばしていますし、先日には途中でわけが分からなくなってしまった「Kashimir」も割りとまとまっています。
アンコールの「RockAnd Roll」でもいい感じにブチ切れていますし「Money」が聴けるのも嬉しいところです。
また、「White Summer」と「Black Mountain Side」の間に一旦演奏を止めて「静かにしてくださーい!!」っていうPageのMCもあり面白いです。
80年ヨーロッパツアーをあまりお持ちでない方には充分お勧めできると思います。

最新の画像もっと見る