「神奈川県平塚市が住宅密集地を対象に行っている感震ブレーカーの無償配布事業を巡り、耐震補強などを通じた安全なまちづくりに取り組むNPO法人「暮らしと耐震協議会」(木谷正道理事長)は30日、「停電によって避難が困難になる」などとして、配布を中断するよう落合克宏市長に申し入れた。」1/31付けYOMIURI ONLINE「感震ブレーカー無償配布にNPOが中断訴え」より
5月頃にも書きましたが、この感震ブレーカには問題があります。夜中の地震でいきなりブレーカが落ちて真っ暗になったら安全に逃げる事が出来ません。どれくらいの揺れで感震ブレーカが作動するかが問題です。
電柱が倒れたり、配電線が切れたりして停電するほどでもない揺れで作動する必要はありません。停電していないのに感震ブレーカが作動して家中が真っ暗になるのは過剰動作です。地震が原因で配電線が切れて停電する時には、感震ブレーカの作動と関係なく真っ暗になってしまうので感震ブレーカが働いても問題ありませんし、再通電火災を防止する効果はあります。
要は感震ブレーカが作動する揺れの強さをどれ位に設定するか?が課題です。停電するほどの揺れの大きさを正しく予想して設定する事はそう簡単ではなさそうです。配電線の強靭さや地盤の強さは地域によって違うので共通の設定値はなさそうです。この辺は感震ブレーカの説明書には書いてあるのでしょうか?
配る側として、その使い方、作動する振動レベルの設定の仕方、考え方を説明して配っているのでしょうか?もしこの辺りで配られたとしても使う気にはなれません。
もし地震で停電する事態になって避難所などに移動する事になった時にはメインブレーカを手動で切って家を出るだけで通電火災は防げます。そもそも電気ストーブなどを使っていなければ家が倒壊して屋内配線がショートでもしていない限り通電火災は起こりません。
HIT210(4.2kW)の発電データ
1月31日(火)晴れ
発電量 23.3kWh (AiSEGデータ)
売電量 17.5kWh
自給率 143.8%
設備利用率 23.1%
日照時間 9.3h
日照時間当たり発電 2.51kW
連系以来 2728日(7年171日)