オカシのキモチ

日々の昼ごはんとお菓子作り、
そして休日は散策という名の食べ歩き。
食いしん坊夫婦の備忘メモです。

夏の京都2016 vol.6 ~寺田屋から龍馬通りへ~

2016年08月22日 | ├ 東海/関西
先日に次いで、夏の京都旅行記は太閤秀吉のお膝元城下町伏見に足を運んだ時のこと



▲カッパでお馴染みの黄桜酒造も見学施設がありました

濠川沿いには柳並木が続き、川の向こう側に立ち並ぶ酒造を望みながら三十石船が行き来する、
あたかも“絵はがき”のような風景が広がる街。



▲そういえば中書島駅には、こんな案内版がありました

そんな趣ある風景にちょっと酔いしれてノンビリと歩を進めると、程なくして“あの船宿”に到着...
時代の先を見つめていた幕末の志士、坂本龍馬ゆかりの『寺田屋』です。





▲福山雅治が主演を務めた大河ドラマ「龍馬伝」放映時は多くの人が訪れたそうです

寺田屋は、幕末の時代には京都と大阪を移動する際の宿として便利であったことから、
倒幕派「薩摩藩」志士の旅籠(はたご)として利用されていたそうです。

その名を一躍有名にしたのは、島津久光による尊攘派志士9名の殺害(寺田屋騒動)や
伏見奉行所の捕方により坂本龍馬が襲撃されるなど、今も日本の歴史に名を残す惨事の数々でしょうか。
(坂本龍馬は一旦、難を逃れましたね)



▲かつての建物があった場所は史跡庭園となり龍馬像が建っています

寺田屋は鳥羽伏見の戦(1868年)に焼失し、その後再建された現在の建物は旅館でありつつも、
龍馬が襲われた事件時の刀跡や弾痕が残された史跡博物館でもあります。
(当時のままとはいかないと思いますが)

残念ながら見学時間(10:00~15:40)に間に合わず、中に入ることはできませんでしたが...
シトシト降り始めた雨の中、この場に立ってみると感慨深いものでした。



▲龍馬通り

雨が強くなってきたので、「龍馬通り」と称された少し屋根がある商店街に入って
甘味やお抹茶がいただける『お伊勢茶屋』で一息いれました。



▲表に回るまで分かりませんでしたが、天保12年(1841年)の町家で営む宇治茶屋さんでした

こちらは創業明治4年(1871年)という宇治茶販売店『安本茶舗』の店内一角で営業している茶屋処。

安本他舗は戦前から度量衡(ハカリ屋)と茶紙印業を営み、現在もお茶のハカリ屋を続けているそうです。
宇治茶ならではの味・香りを大切に精撰し、吟味した抹茶・玉露・煎茶から香ばしい玄米茶、
さらに自家調合ほうじ茶や昔からの鍋炒り京番茶まで厳選した茶葉を取り揃えているそうです。
(そんなお茶の話を聞いている傍から地元の方が大量に京番茶を買っていきました:笑)



▲壁に貼られた手書きメニューも味がありますw

店内は小こじんまりですが...
グル~ッと一回り壁を見渡してから通りに目を向けると何故か落ち着けてしまう雰囲気。
(店頭にもベンチもあります)



▲黙っていても、ほうじ茶がサッと出てくる心遣いが心に沁みます...

どれにしようか迷いましたが...
自家特性「抹茶フロート」と「龍馬 茶だんご(ほうじ茶付き)」を注文したところ期待を裏切らない味わい。

無添加にこだわっているだけに抹茶の味が自然で、抹茶本来の味を堪能できた
抹茶フロートは勿論のこと、茶だんごは一口頬張ると、モッチリした食感と鼻から抜ける香りが相まって何とも言えない美味しさでした。
(お茶は地元民が普段使いに買っていくのも納得の味わい)

ごちそうさんです。

お茶に関して色々と教えて下さった小母様の熱意がとても印象的でした

(つづく)


【過去の記事より...こちらは徳川家康出生の城】

*[夏の思い出 一泊二日のバス旅行(愛知編2 徳川家康“出生の城”『岡崎城』)]

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