なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

高齢者(認知症)の糖尿病

2017年04月05日 | Weblog

 内科に糖尿病で通院していた80歳代前半の女性は、DPP4阻害薬+SU薬少量+ピオグリタゾンで治療していた。HbA1cが7%前半から8%の間だったので、そのまま継続していた。

 末梢神経障害などで神経内科外来にも通院していた。2~3年前から認知症があるとは思っていたが、内科は糖尿病だけ診ているので、そこには触れなかった。神経内科でも、どうもその点には踏み込んでいないようだった。

 前回の受診痔にHbA1cが11%に跳ね上がった。自覚症状としては特に困っていない。認知症で内服していないのではないかと思われたので、教育入院を勧めたが、イヤだという。ふだんは長期処方だったが、短い間隔(月1回測定のHbA1cの関係で1か月後)で経過をみて、再度教育入院をすすめようと思った。腫瘍マーカーとCT検査をしたが、膵癌はなかった。血中Cペプチドは正常域だった。内服していないための血糖コントロール悪化と判断される。

 そのうち、家庭で病院から入院を勧められたという話をしたら、(本人の話では)甥御さんから入院しないとだめだと言われたそうで、急遽教育入院することになった。患者さんは夫と二人暮らしで、離れた県庁所在地に娘さんがいる(他の子供さんは県外)。

 病院への通院は夫が車で送り迎えしていたのだった。だったが、運転しているところを見たわけではないが、この夫も認知力に問題があった。病院駐車場のどこに車をとめたかわからなくなり、何度か病棟と駐車場を往復していた。

 入院すると、家に帰ります、実家に帰りますと言って、着替えはじめる。病棟からパジャマのまま出かけていくので、看護師さん看護助手さんに、さあ帰りましょうと連れ戻された。1か月血糖良好な状態をつくって退院にしようと思ったが、短期間で帰すしかないようだ。

 糖尿病の治療は、まず外来処方をそのまま継続して、そこに持効型インスリンを加えた(BOT)。次第に血糖は改善してきた。患者さんも夫もインスリン注射は無理なので、退院後は中止する。内服薬は比較的わかるらしい夫に管理を依頼して、1回分ずつ直接渡して内服させてもらうことにした(以前から朝だけに単純化)。それもきちんとできるか怪しいが、患者さんに任せるよりはましだろう。

 定期的な教育入院の繰り返しになる見込みだ。

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