なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

悪寒戦慄

2017年07月13日 | Weblog

 昨日は内科の当番だった。当直医(神経内科)から80歳代後半の男性が肺炎で受診したので、内科で入院させたいと連絡がきた。まずは普通にSBT/ABPCで治療を開始してもらった(翌朝までの指示は出してくれる)。

 朝病院に来ると、60歳代後半の女性もめまい・嘔気で入院していた。胃全摘術後・胆嚢摘出術後・術後逆流性食道炎で外科の外来に、糖尿病・高血圧症で糖尿病外来(担当は大学の先生)に通院していた。症状から当直医が自分が主治医で入院にしていたが、内科で引き受けることにした。37℃台の発熱が気になった。

 病棟に行って話を聞くと、昨夜の午後8時ごろから悪寒戦慄が始まっていた。咳・痰の呼吸器症状はなく、膀胱炎様の症状もなかった。右側の肩甲骨の下が痛いと言っていた。起き上がってもらうと、右CVA tendernessが陽性だった。

 急性腎盂腎炎からの菌血症疑いだが、この方の尿所見は異常なしだった。白血球数はふだんの倍になっているが、CRP上昇はごく軽度だった。胆嚢は摘出されていてない。胆道系は画像でも肝機能でも異常なしだった。肺炎・胸膜炎もない。心雑音もなかった。

 とりあえず血液培養2セットと尿培養を提出した。CTで見ると、尿路系閉塞の所見はなかった。右腎の周囲脂肪織に炎症像が少しありそうだ(そういう目でみるからかもしれないが)。検査しているうちに39℃の高熱になって。悪寒戦慄は逆に治まった。抗菌薬投与と点滴で経過をみるが、ちょっと気持ちが悪い。尿路以外の感染症も否定できない。

 以前にビタミンB12の検査が提出されて低下していたが、治療はされてなかったので、ついでに治療を開始した。胃切除術後(全摘)の処方はガスモチン・フオイパン・アルロイドGにタケプロンになっていた。胃がないのでガスモチンはどうかと思うが(適応は慢性胃炎のみ)、腸管の運動に期待して自分もよく処方している。タケプロンはいらないと思うが。

 肺炎の男性は認知症で2回点滴を自己抜去した。最初は当直医が見つけて、止めようとしてご自身も血だらけになったと病棟看護師さんから聞いた。お疲れ様です。患者さんは抑制帯付きで車いすに座ってナースステーション内にいた。何とか経口摂取できるので、抗菌薬経口で経過をみることにした。

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