なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

悪寒戦慄ではない?

2017年06月19日 | Weblog

 昨日の日曜日直の時に、70歳代半ばの女性が、手足と口が震えるという訴えで受診した。口が震えるというのは、歯ががちがちなったのかと聞くとそうだという。発熱はなかったが、少し汗をかいていた。血圧は正常域でショックではない。

 3日前から咳が続いていて、かかりつけの医院で風邪薬としての処方をもらっていた(第3世代セフェム系内服薬も)。当院の泌尿器科から排尿障害で処方されて、それも合わせて処方されている。残尿があるそうだ。

 胸部X線で肺炎像はなかった。尿路感染症(急性腎盂腎炎)を疑って、尿検査をしたが異常はなかった。まあ第3世代セフェム内服でも尿路感染ならば治りそうだ。白血球数正常域でCRPはわずかな上昇だけで、ウイルス感染でもそのくらいの異常は出そうだった。血液培養を2セット提出して、入院で経過をみることにした。

 息子さんから、「咳でテープを貼った」という話が出た。きちんと処方内容が貼ってある薬手帳をみても、それはなかった。確認すると、咳が続くので、姪が持っていた「咳のテープ」を貼ったという。ホナリンテープらしい。その日の午前9時ごろに貼って、その後午後1時ごろにはがしたそうだ。何か具合が悪いことがあってはがしたのかと訊いたが、覚えていないという。「動悸がしたから、手がふるえたから」ではと訊いたが、同意はしなかった。午後2時過ぎから手足と口が震えたという。

 ホクナリンテープで手の振戦はありうるが、歯ががちがちとなるだろうか。昨日ほどではないが、今日も手の震えがあった。発熱はなかった。それまで手の震えはなかったというから、パーキンソンではないと思うが、どうも時系列の記憶が正確とは言い難い。

 今日は聴診で喘鳴wheezeが聴取された。昨日の胸部CTでも肺浸潤影はなかったが、感染症とすれば細気管支炎なのだろう。喘息発作に準じた細気管支炎の治療(短期間ステロイド使用)で経過をみることにした。

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