なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

発熱の原因は不明

2016年10月13日 | Weblog

 救急外来の当番だった神経内科医に、路上で倒れて顔面を打撲した88歳男性のことで相談された。発熱があって、炎症反応が高いが、感染巣がわからないという(感染症ならばだが)。ふらついて倒れていて、倒れた時のことは覚えていた。

 意識は清明でふつうに会話できる。呼吸器症状はなく、胸部X線・CTで肺炎像はなかった。腹痛はなく、腹部も問題なさそうだった。尿路感染症だろうと思われたが、尿混濁はなかった。前立腺の腫脹・熱感もない。関節痛・筋肉痛もなく、四肢に蜂窩織炎らしい症状もなく、心雑音もない。心電図と頭部CTは異常なし。

 朝から午前中までは何でもなく過ごしていて、ちゃんと食事もとっていた。血液培養2セットと尿培養を提出した。このfever work upの時に尿培養も出しているが、尿所見がまったく異常がない時は尿培養を中止したほうがいいのだろうか(いつもはそのまま提出)。

 上口唇がちょっと切れていて、全体的に上口唇が腫脹していた。別の手の切創で受診していた患者さんを整形外科医が診ていたので、ちょっと診てもらったが、顔面の骨折もないし、大丈夫と言われた。結局、発熱・炎症反応高値の原因は不明だったが、内科入院で点滴と抗菌薬で経過をみることにした。何らかの感染症と思うが、さて?

 「胃癌の京都分類」を読んでいる。あいまいだった慢性胃炎がちょっと科学的?になってきている。個々の所見は簡単だが、全体像がわかりにくい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 先生、患者さんの足が腫れてます | トップ | 整形外科医が診断した肺癌 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事