なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

先生、患者さんの足が腫れてます

2016年10月12日 | Weblog

 今日は内科再来を診ていた。午後は、他の先生にお願いする患者さんの紹介状を書いていた。神経内科の外来に通院している、多発性脳梗塞の88歳女性が高熱で受診した(嫁が連れてきた)。ふだんのADLは介助で室内歩行で、会話はできるが、発語には乏しいようだ。他のバイタルは問題ない。

 食事の時にむせるかどうか訊くと、むせることはあるという。ご本人に訊いても、高熱でボーッとしていて、よくわからない。胸部聴診では異常がなく、腹部は平坦・軟で圧痛はなかった。CVA tendernessはたぶんない。

 肺炎か尿路感染症だろうと判断されて、検査することにした。胸部X線で明らかな肺炎はないが、尿路系も見たいので胸腹部CTを撮影した。やはり肺炎はなく、腎周囲のdirty fat signもなかった。左腎臓内に嚢胞が複数個あった。胆嚢が腫脹しているようにも見えるので、腹部エコーも行ったが、胆嚢炎とはいえなかった。尿所見は白血球数10~19/HPFで細菌(3+)だから、まあ尿路感染症でいいのかと思った。

 点滴していた処置室の看護師さんに、「先生、患者さんの足が腫れてます」と言われた。履いてきた靴下を脱がせると、確かに右下腿の発赤・腫脹・熱感があった。把握痛があると思うが、患者さんは痛いとは言わなかった。関節痛はないようだ。白血球数18000、CRP5と上昇している。

 入院で、蜂窩織炎+尿路感染症として抗菌薬で治療することにした。急性腎盂腎炎+蜂窩織炎?、蜂窩織炎+膀胱炎?。CTを撮る時に検査着に着替えたので、その時に看護師さんが足の腫脹に気付いたようだ。指摘される前に、全身をちゃんと診ましょう。

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