なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

暴れている人

2017年03月20日 | Weblog

 昨日は日直で病院に出ていた。入院へ3名。ひとりは80歳代後半の男性で、発熱・食欲不振で救急外来を受診した。地域の基幹病院で左上葉肺癌の経過をみていた。もともと肺気腫があり、気管支肺炎を併発していた。肺癌は、当院で行った4年くらい前の胸部X線と比較すると着実に増大してきているが、まだ経過をみられる状態だった。数年前に禁煙したというのは、肺癌を指摘されてやめたらしい。

 もうひとりは、70歳代後半の女性で、めまいで動けないと訴えて救急要請していた。市内の内科医院に高血圧症・脳梗塞後遺症(わずかなラクナ梗塞)で通院しているが、その前は市内の別の病院に通院していた。どうもそこの病院とは喧嘩別れのようだ。心気症でいろいろ訴えて、自分の思ったようにしてもらうとするらしい。頭部MRIで新規の病変はなく、他にも異常はない。一人暮らしなのでぜひ入院させてほしいと訴えて、集まってきた親戚一同もぜひという。しゃべる時はベットからむくっと起き上がってくるので、自称めまいのようだ。看護師さんが訊いたところでは、救急要請する前に食事をとって入浴もしてきた。1週間の約束で入院にしたが、退院するかどうかでもめそうだ。

 問題は、自宅で暴れているという60歳代前半の男性だった。もともと精神遅滞があり、両親のもとで過ごしていたが、その後は家を継いだ姉の世話になっていた。なんでも、ふだんは身の回りのことはできるという。それが前日から室内で排尿するようになった。壁に向かって排尿しようとしているので姉が止めたという。簡単な発語はある。頭痛の有無などを訊くと、ないらしい。頭部CTを検査したが、異常はなかった。血液検査では炎症反応が軽度に上昇していて、軽度の肝機能障害・CK上昇・高ナトリウム血症・低カリウム血症もあった。胸腹部CTで気管支肺炎があるように見え、肝胆道系には異常がなかった。感染症によるせん妄かとも思ったが、脳疾患そのものなのか。今日は解熱して、食事もとっているが、不穏は続いている。

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