なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

日曜日は消化器day

2016年12月20日 | Weblog

 日曜日の日直宿直は大学病院循環器科の先生(大学院生)だった。お得意の心肺疾患の患者さんはなく、消化器dayだった。

 93歳女性が前日からの下腹部痛と嘔気で受診した。胃腸炎として点滴をして帰宅としたが、家族が入院を希望した(ナイスな家族!)。消化器科医が呼ばれて腹部CTをとると、右閉鎖孔ヘルニアで、外科手術となった。頻回の下痢がないのに胃腸炎としてはいけないという好例だった。公には言いにくいが、高齢者の腹痛はよくわからないので、少なくとも救急外来受診の時は全例腹部CTでもいいと思っている。

 86歳男性は腹痛・腹部膨満で他院から紹介された。これも消化器科医が呼ばれた。腹部X線でS状結腸捻転を疑って、腹部CTで確認した。内視鏡で捻転を解除して治したそうだ。入院で経過をみるところだが、認知症がひどく、帰宅とした。その後再受診してないので経過良好なのだろう。腹部X線は腸管ガスが充満して、良く読影できるものだ。CTの画像を解説付きで動かしてもらうと、直腸から追っていって確かに回転してS状結腸移行部でヒモ状になっていた。

 夜間に63歳男性が血便(新鮮血下血)で受診した。この方は今月上旬に、ちょっと遠方の他院(消化器診療で有名)で大腸ポリープの内視鏡的摘除(EMRか)を受けた。 その後少し出血があったが、連絡したところ処置に伴うものなので様子をみていいと言われたそうだ。その日は新鮮血が出たのでまた電話したが、近隣の病院で診てもらうようにという返事だった。宿直の先生が腹部造影CTを撮影すると、S状結腸の出血だった。消化器科医に電話連絡がいったが、そういう経過なら大腸ポリープの処置をした病院に連絡して下さいということになる。連絡すると、幸いに診てくれることになったそうだ。

 今日改めて腹部CTを確認すると、横行結腸口側に大腸ポリープの処置後のクリップがあった。S状結腸には多発性に憩室があり、ポリープと関係なく、憩室出血をきたしたものだった。処置をした病院の問題ではなかったが、大腸の専門医がいるので、かえってよかったのかもしれない。当院消化器科としては、いろいろあったが結局新規の入院はなかった。

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