なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

高カルシウム血症~活性型ビタミンD製剤

2017年05月18日 | Weblog

 糖尿病・高血圧症で内科外来に通院している70歳代半ばの女性は、昨日の血液検査で血清カルシウム11.8mg/dlと高カルシウム血症を呈していた。正確には、もともと血清クレアチニンが1.38~1.44mg/dlと腎症があるが、それが2.88mg/dlと上昇していてびっくりした。他の腎疾患が発症したのかと思ったが、高カルシウム血症に気づいたという順序だった(異常高値は赤で表示されるので目立つ)。

 何かふだんと違った症状がないか聞いてみると、1か月前から口の中が苦い感じがして乾くという。ペットボトルで水分を多くとっているそうだ。多尿は自覚していないが、浮腫はないので多飲があるということは多尿もあるのだろう。糖尿病の治療はインスリン強化療法で、HbA1cは7.0%前後で推移している。その日は6.9%と変わりなかった。

 この方は大学病院の整形外科で股関節置換術を受けて、術後の経過観察中だった。当院の整形外科から骨粗鬆症に活性型ビタミンD製剤(エディロール0.75μg)の処方が出ていた。最近始まった処方ではなく、2年前から出ていた。これまでの血清カルシウム濃度は9.6~10.2mg/dlで経過している。ビタミンD製剤が開始される前も同じくらいで、開始後に上昇していたわけでもない。

 内分泌専門医の先生に聞いてみたが、まずはビタミンD製剤を中止して、再検することになった。エディロールは0.75μgと、同効薬の中では容量が多く、自分も経験があるといわれた。腎障害の悪化は、腎前性腎不全の要素が加わったためと考えられる。1週間後に下がらなければ、PTH測定など精査することにした。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 高ナトリウム血症 | トップ | 心因性か »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL