なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

初めてのAED

2017年07月29日 | Weblog

 病棟で高齢の患者さんが心肺停止に陥った。病棟にいたもう一人の医師といっしょに心肺蘇生を開始した。急いで心電図モニターを装着すると、心室細動だった。二人で「除細動器」と叫んだが、病棟には除細動器はなく、AEDが置いてあった。

 AEDを装着して、除細動を行うと心拍が再開した。脈拍も触知できる。その後、もう一人が気管挿管をした。自発呼吸も出たが、補助的にバッグの人工呼吸をした。

 実際の患者さんにAEDで除細動をしたのは、初めてだった。急性心筋梗塞の患者さんが心室細動になって除細動を計5回行って心拍再開したことがある。確か3回心室細動になったと記憶している。緊急でPCIのできる地域の基幹病院まで搬送する時に救急車内でAEDを付けたが、搬送中幸い心室細動にはならなかった。

 やれやれと思ったところで、また心室細動になった。またAEDで除細動をして心拍は再開した。その後すぐにICUのある病棟へ移動となり、後は主治医とそちらの担当医師にお任せとなった。心電図モニターではST変化はないが、12誘導を見ないとわからない。

 病院内にAEDが数か所に設置されているが、病棟は除細動器を置いてほしい。以前AED設置の前に、意見を聞かれた。リハビリ室や放射線科にはAEDでいいが、病棟には除細動器を置くべきと言ったが、結局半分の病棟に除細動器が置かれて、他の病棟はAEDになっていた。

 

 夕方糖尿病で、何度も心不全の悪化で心臓血管センターのある病院に転送している60歳代後半の女性が、意識障害で救急搬入されていた。救急当番の外科医が対応すると、低血糖(20mg/dl)だった。グルコース靜注で意識は回復していた。患者さん自身は脳梗塞後遺症・認知症で、インスリン強化療法と内服薬の管理は夫がしている。昼食を食べなかったのに超速効型インスリンをしたらしい(食事摂取を確認して、食直後皮下注にしていた)。

 その日の午前中に循環器科外来(院外の応援医師担当)を受診して、降圧薬を調整されていたが、いつもより浮腫が目立った。胸部X線・CTで肺うっ血も救急搬送した時ほどではないが、いい時よりは悪化していた。その割に酸素飽和度は良好だったので、当院入院で低血糖の治療をしながら、心不全の経過をみることにした。

 

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