なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

慢性好酸球性肺炎の疑い

2017年07月01日 | Weblog

 60歳代半ばの男性が発熱で外来を受診した。外来で診察した先生から「肺炎の患者さんのことで」と相談を受けた。胸部X線・CTで両側肺に陰影があり、上葉から下葉まで末梢側に非区域性の陰影(浸潤影~スリガラス影)があった。通常の細菌性肺炎ではないようだ。

 呼吸器科のある病院に紹介してはと勧めたが、抗菌薬投与で経過をみてみるという。酸素吸入が必要な病状ではないので、改善しない時に紹介を考えるのもあるかと思った。

 その後また相談された。血小板数が入院時の10万から4万と下がって、薬剤性でしょうかという。入院後の経過としては、すぐに解熱して、炎症反応も改善していた。もっとも白血球数は正常域で、CRP最大値2.5と陰影の割に低かった。併発した細菌感染に抗菌薬が効いたと考えるしかない(自然経過での改善もある?)。

 放射線科の胸部CTの読影レポートは「慢性好酸球性肺炎の疑い」となっていた、受診時の好酸球9%が17%に上昇していた。肺陰影も逆肺水腫型陰影で、確かに慢性好酸球性肺炎なのかもしれない。抗菌薬は1週間投与して経過としては順調なので、中止して来週血算と生化学検査を再検する。

 退院できる状態なので、地域の基幹病院の呼吸器内科外来へ紹介したいところだが、キャラクターが独特な患者さんで、応じるかどうかわからないそうだ。無治療の糖尿病(HbA1c10%)もあり、そちらの治療もきちんと行う必要がある。ステロイドが入ると、本格的なインスリン治療になる。そういう患者さんは権威を求めるので、専門医に診てもらう必要があるとお話すると、受診してくれるかもしれない。

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 幽門狭窄 | トップ | 糖尿病の講演会、心不全 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL