なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肝機能障害その1

2018年02月23日 | Weblog

 昨日他院からの紹介で入院した、大腿骨転子部骨折の88歳女性のことで、整形外科から内科コンサルトがあった。今日手術予定だったが、昨日の血液検査で肝機能障害を認めて、今日再検しても同程度か少し悪化していたので(AST・ALTが100から130くらい)、手術は延期したそうだ。

 紹介先の病院の検査結果はγ-GTPが100ちょっとで上昇しているが、AST・ALT・LDHは正常域だった(ALTとビリルビンは測定なし)。HBs抗原・HCV抗体は陰性。単純CTは施行されていたので確認すると、脾腫があり、門脈系が全体的に拡張しているように見える。腹部エコーを追加すると、肝表面はsmoothではなく、軽度に凹凸があるようだ。肝内部エコーはcoarseと表現されていた。胆道系は異常がない。SOL(HCCや転移性肝腫瘍)もない。

 うっ血肝でもなく、薬剤性は可能性はあるが否定的だ。画像所見からも慢性肝疾患が隠れているように思える。血小板が10万弱だった(紹介先の結果は14万)。自己免疫性肝炎と原発性胆汁性胆管炎の検査(ANA・AMA)を提出して、とりあえずSNMC40ml静脈とウルソ内服で経過をみることにした。

 

 

 

 

 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 総胆管結石、急性胆管炎 | トップ | 肝機能障害その2 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
膠漆反応は (シロート)
2018-02-24 06:54:07
いかがですか?
IgGやIgMは時間がかかるので・・・
とりあえずZTTとTTTで推測

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事