なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

甘い対応だった

2017年08月07日 | Weblog

 金曜日に病棟師長さんに言われて、職員の診察をした。ひとりは50歳代前半の看護助手さんで、何でも前日焼肉を大量に食べてから腹が張って苦しいということだった。チューブ入りのにんにくを半分使ってしまったという。腹痛ということではなく、その日食事もしていて、便も出ていた。腹部手術の既往はない。簡単な診察だが、腹部に圧痛はなかった。消化剤などを処方して、症状が続く時は検査をしましょうとお話した。

 その後、日曜日に水様便と腹痛で救急外来を受診して、感染性腸炎疑いで入院していた。血液検査で貧血・炎症反応の上昇があった。貧血が少し進行して、今日行った腹部CTでは、腸管に異常がなく、卵巣腫瘍と骨盤腔内の液体貯留を認めた。産婦人科医(ひとり部長)に診察を受けて、地域の基幹病院の産婦人科へ救急搬送された。

 という話を、搬送に付き添った看護師さんから聞いた。コンピュータ画面でCTの画像を確認した。金曜日の症状もこれだったのだろう。その日に検査していたら、もっと早くわかったのだが、甘い対応だった。

 もう一人は20歳代半ばの看護師さんで、生理痛がひどくて動けないとう。勤務中だったので、病棟の空いている個室で休んでいた(師長さんの指示)。生理が始まったばかりで、ふだんも生理痛があるが、数か月に1回ひどくなるそうだ。腹部は平坦・軟だが下腹部に軽度に圧痛がある。いつもの生理痛と同じで、規則的な周期だった。

 点滴して、アセリオ1000mgを点滴静注した。外部の先生が当直バイトに来るまでの残り番(副直)だったので、外来をみていた。それが終わって病棟に診にいくと。腹痛は軽快して帰れそうだという。翌土曜日も日直だったので、アセトアミノフェン1500mg/日を処方して、ひどい時また受診するように伝えた。

 もし救急外来に同じ症状の患者さんが受診したら、血液検査・妊娠反応の検査を行って、腹部エコーかCTまで検査したはずだ。こちらも職員だから甘い対応をしてしまったことになる。幸いこの看護師さんは今日元気に病棟で勤務していた。

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1 コメント

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ベッドサイドに (シロート)
2017-08-08 06:37:52
超音波診断装置があると
聴診器と同様の使い方ができるんですが
理想と現実は違いますね?

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