なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リパクレオンが効いたようです

2017年06月28日 | Weblog

 60歳代前半の男性が糖尿病で通院している。初診は12年前で糖尿病と慢性下痢があった。初診時から糖尿病の合併症(網膜症・腎症・神経障害)がすでにある。

 初診から2年の間に5回入院していた。下痢がひどく体重減少・衰弱での入院だった。そのうち1回は入院300日に及んでいる。別の内科の先生が診ていて、当時自分も病院にいたが、この患者さんのことは覚えていない。

 衰弱がひどく、入院後は高カロリー輸液になっていた。さらに退院後に在宅高カロリー輸液をしていた。当時としては珍しいが(今でもだが)、長期の入院でも退院の目途がつかず、やむなくそういう対応になったようだ。その後は入院していないが、何か良かったというと、初診後から禁酒できたことかもしれない。

 以前に長年のアルコール多飲があり、診断はアルコール性慢性膵炎・膵外分泌障害による消化吸収不全・膵性糖尿病となっていた。当時のCTでは膵石灰化はなく、膵臓自体が著しく萎縮しているわけではない。膵外分泌試験はしてないはずで、慢性膵炎確診にはならない。肝硬変はない。

 その後担当医が退職して、大学から外来にバイトで来ていた若い先生が担当していた。その先生が常勤になって数年いたが、昨年退職したびで、当方の外来通院になった。消化酵素は通常のタフマックが出ていたので、それを高力価消化酵素剤のリパクレオン900mg/日に変更した。DPP4阻害薬とアクトスはそのまま継続している。HbA1cは7.0%前後で悪くはない。

 現在は、食事中からお腹がごろごろはして、毎食後に排便があるが、以前よりはすっとましだという。リパクレオンにしてから明らかに改善したことを自覚していた。軟便気味だが、以前にのような不消化便ではない。過敏性腸症候群の要素もあるかもしれないので、セレキノンとミヤBMも併用している。

 それにしても、消化器科の治療薬は以前に比べると大分進歩したが、膵臓の分野ではリパクレオンが出たくらいで治療的には大した進歩はない。FOY・フサン・フオイパンも随分前からあるし。

 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「教えて!SGLT2阻害薬の使... | トップ | 利尿薬大量投与 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL