なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

帯状疱疹性髄膜炎

2017年12月01日 | Weblog

 小児科に帯状疱疹性髄膜炎の12歳女児が入院していた。体幹部ではない四肢の帯状疱疹は少ないそうだ。

 入院4日前に右肘のしびれが出現した。前腕もしびれるようになり、疼痛もあった。2日前には頭痛が出現した。発熱もあり、小児科医院を受診した。点滴を受けたが、点滴が終わるころに、上肢に水疱を伴う発疹に気づかれたそうだ。水疱性の発疹が拡大して、当院紹介となった。

 受診時には、右上肢の脱力があり、手が開きにくくなった。頭痛も継続していた。意識は清明。腰椎穿刺で細胞増加(リンパ球)と蛋白増加があった。入院後、アシクロビルの点滴静注が行われて、しびれ・脱力は急速に改善した。解熱してきて、発疹も少し経過してから軽快した。髄液のHZV-DNAが陽性だった。

 膵液採取は2mlだが、採取後に頭痛は軽快した。小児科医の話では、ムンプス髄膜炎などでも髄液を少量抜いただけで頭痛は軽快するそうだ(圧が下がる?)。他院の小児神経の先生に電話で相談していて、経過が順調だったので、そのまま当院で治療を完結したということらしい。

 個人的に帯状疱疹の予防にワクチンをしたものかと思っていたが、東京ドームで開催された化学療法学会の最中に肋間神経の帯状疱疹が発症した。バルトレックス内服で順調に軽快して神経痛も残らなかったのは幸いだった。

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