なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リウマチ性多発筋痛症?

2017年09月19日 | Weblog

 78歳男性が自宅玄関前で動けなくなって救急搬入された。救急隊から連絡が来た時、骨折かと思ったが、手足は動かしているという。その後に38℃の発熱があると言うので、肺炎か尿路感染症で高熱が出ての症状かと思った。認知症がありますとも言われたが、家族からの報告なのだろう。

 意識は清明だった。明らかな麻痺はないが、着替える時に頸部と肩をかなり痛がっていた。1週間前から頸部・肩・腰の痛みで整形外科クリニックに通院していて、今日も受診していた。ロキソニンが処方されているが、効いてはいない(症状は増悪)。娘さんの車で受診して、帰ってきて家に入ろうとして動けなくなった。2週間前に転倒(骨折なし)しているが、その時からあったのかもしれない。

 ストレッチャーから降ろして、蹲踞からの起き上がりを見たかったが、空きあがるのは無理だろう。症状の経過からはリウマチ性多発筋痛症(PMR)が疑われた。画像検査と血液尿検査を提出した。白血球増加・CRP上昇があったが、血沈が28mmと40未満だった点は合わない。肺炎・尿路感染(胆道感染なども)はないようだ。心雑音や敗血症性血栓はない。

 病院総合診療学会のポスターで頸部痛の鑑別があった。化膿性脊椎炎などの感染症も否定できない(頸部~腰部の化膿巣は考えにくいが)。血液培養2セットと尿培養(いらないかも)を提出して、セフトリアキソン点滴静注とプレドニン内服を開始して経過をみることにした。明日頸椎MRIを予約した。

 頭部CTでは脳萎縮と脳室拡大がかなり目立ったが、症状についての会話は成り立つ(時系列だとちょっとあやしくなる)。点滴を抜いたりはしないだろう(たぶん)。

 

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