なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

出血性梗塞

2017年08月11日 | Weblog

 90歳近い女性が先週脳梗塞で入院した。症状は左半身麻痺・構語障害・嚥下障害。リハビリとしては食事摂取ができればいいかというところだ。僧房弁置換術の既往がある、大動脈弁も本来は手術する必要があったそうだが、高齢でもあり経過観察になっているという話だった。著明な心拡大がある。

 急性期の治療をして経過をみて、嚥下訓練をしていた。脳梗塞の経過をみるため頭部CTを再検すると、梗塞巣内に出血していた。これは厳しい。脳室内に穿破すると急変する可能性がある。心臓病でいつ急変してもおかしくないと言われていたそうだが、心臓ではなく脳血管障害での急変になってしまうのか。何とかここで持ちこたえてほしい。

 脱水からの急性腎不全で、ワーファリンが効き過ぎてPT測定不能になった80歳代後半の男性は、点滴などで軽快した。認知症の程度がひどくてグループホームではもう対応できないといわれていたそうだ。今回申し込んでいた特別養護老人ホームが空いて入所できることになった。タイミングがいいと思っていたら、肺炎になった。抗菌薬投与で入所までぎりぎり治りそうな見込みがついたが、抗菌薬(ゾシン)で薬剤性肝障害をきたした。抗菌薬を切り替えて経過をみるが、さてどうなるか。

 80歳半ばの非代償性肝硬変の女性も、浮腫が増悪して、末梢循環が悪化してチアノーゼを呈した。幸い動脈閉塞や深部静脈血栓症はなかったが、凝固異常が目立ち、小血管では異常が起きているはずだ。幸い点滴などで少し持ち直したが、不安定な病状は続いている。

 何だかうまくいかない1週間だった。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加