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scale out

2012-02-01 | architecture
現在工事中の物件のエントランス。





敷地の高低差などを考慮した結果、
4メートルを超える高さの空間となりました。

建築の材料は、
使い勝手などに基づくモジュール(寸法の規範)が決まっているものが多く、
良くも悪くも似通った「スケール」になることが多いですが、
この空間は「スケールアウト」しています。

住宅などの日常的な建築がスケールアウトすることはあまりありませんが、
大きなステンドグラスや恐ろしく高い天井をもつ教会、
一人では到底閉められないような扉の山門をもつお寺など、
昔から宗教建築などではこのスケールアウトが多用されてきました。

「スケールアウト」は非日常を演出するのに最適な手法の一つです。

2012

2012-01-03 | architecture

大掃除

2011-12-28 | architecture
本日、
弊社は仕事納めでした。
そして、
昨年〜今年にかけて作った模型群を、
今日の大掃除を機に大方処分しました。





全て思い入れがあり、
私やスタッフの時間をかけて作ったものなので、
壊す際にはつい躊躇してしまいます。

しかし、
デザインとは整理整頓、
ちゃんと余白を残しておかないと、
新たなチャンスも訪れません。

まだ見ぬ新たなイメージに期待しつつの破壊。


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今年の春から始めたこのブログですが、
なかなか思うように更新できずにいましたが、
私の頭の中にあることを少しずつお伝えできるようになったかと思います。

来年は、
もう少し定期的な頻度で、
仕事や建築に関わる思考をお伝えできればと思います。

本年も大変お世話になりました。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。

では、
良いお年をお迎え下さい。


      株式会社創美設計 武田裕規

wind

2011-12-06 | architecture
先日、
今年春に竣工したHouse Hに伺って、
お施主様に「夏はどうでした?」とお聞きところ、

「風がとっても通って涼しくて、
 クーラー2、3日しか点けなかったです」

と言われ、
想定した風と景色の通り道が、
ある程度は成功したことを実感しました。
太陽光やLED等に頼らずとも、
エコは様々な工夫で実現できます。





下記のように、
先人もおっしゃっています。

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家の作りやうは、
夏をむねとすべし。
冬は、
いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、
堪へ難き事なり。

(住まいの建築は、
 夏を考えて造りなさい。
 冬は、
 住もうと思えばどこにでも住める。
 猛暑の欠陥住宅は我慢ならない。)

『徒然草』第五十五段
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base

2011-11-23 | architecture
建物を建てる際には、
どんな建物でも地中の(見えない)基礎から施工します。

強度、バランス、耐久性、、、
地上に上がる建築物と同様に、
基礎には様々な性能が要求されます。

建物ができてしまうと、
見えない/見えにくいもの。
でもとても重要な「基礎」。

人からは気付かれにくく、
かつ身に付けることはとても労力がかかる。。。
建築だけでなく、
どんなことにおいても同じですね。





写真は、
いま施工中の建物基礎の配筋をチェックしているところです。

sketch #2

2011-11-03 | architecture
以前にプランニング初期段階でのスケッチについて書きましたが、
ある程度プランが固まってくると、
建物の詳細をイメージするような、
いわゆる「ディティールスケッチ」を行います。





平面的なディティールスケッチも当然ありますが、
プランニング段階では目に見えにくいけどとても大切な、
断面的なプロポーションを決めるのに、
大いに役立つのです。

装飾

2011-10-26 | architecture
「装飾は罪悪である」とは、
機能主義を主張しモダニズム建築を先駆したアドルフ・ロースの言葉ですが、
先日ものづくりについて建築関係者ではないある方とお話をしていると、

「日本には八百万の神の考え方から、
 建築物の木材などにも霊性を見出し、
 リスペクトした上で装飾などを施したのでは」

ということをおっしゃられました。

例えば日本の伝統建築の中で、
美しくまとまっている日光東照宮の装飾は、
デザイン上だけでなく信仰形態・学問思想などが反映されたものですが、
もちろん建材一つ一つにリスペクトがあったことは言うまでもありません。





そして、
装飾を削ぎ落された現代建築においても、
建材に対するリスペクトや形態に対する思想がもちろんあるのです。

そういったリスペクトがあるものが、
古今東西「良いもの」とされているように感じます。

下敷き

2011-10-19 | architecture
コンクリートやアスファルトで覆われた地面が多い現代でも、
建物を建てる際には一度更地(さらち)と呼ばれる土の状態にします。

その上に、
建物の寸法を正確に記していくために、
構造体とはならない「捨て」コンクリートを打ちます。
これが建物の下敷き的役割を果たします。





「捨て」コンクリートという名ではあり、
建物が建ってからはまず日の目を見ない存在ではありますが、
あくまで建物の下敷きであり、
ここに記される寸法が正確でないとその上に立つ建物も歪んでしまう、
大切な役割を果たしています。


竣工検査

2011-09-27 | architecture
先日、
これまで設計監理させて頂いていた物件が竣工し、
お施主様の竣工検査を受けました。

全ての工事が完了しており、
諸官庁の検査も終えて、
綺麗にクリーニングされた建物には、
どんな規模やデザインであろうと、
緊張感のある凛とした空気が漂います。

これから大切に使いこまれ、
時にはドラマチックな時間が流れ、
できれば使う人々に愛される建物になるにつれ、
その空気は少しずつ丸みをもった柔らかいものになるでしょう。





竣工検査の際には、
使われる前の建物に敬意を払い、
お施主様であれ靴を脱がれ手袋をして検査をします。

間もなくWORKSのページでご紹介できると思います。



建築をめざして

2011-09-12 | architecture
私が学生時代に読んで感銘を受けた書。

『建築をめざして』 ル・コルビジェ



内容は多少難解ですが、
近現代建築の基礎となった巨匠のことばがちりばめられています。

「住宅は住むための機械である」という文句は、
あまりにも有名。
この文句だけを聞くと、
少し冷たい印象を受けがちですが、
そこには建築に対するとても暖かい眼差しがあります。

その暖かい眼差しは、
こんな文章からも読み取れます。

「建築とは芸術的な事実、
 感動を起こす現象、
 構築の問題の外、
 それを越えた所にある。
 構造は、「こわれないようにする」ことだ。
 建築は、「感動を与える」ためだ。」