三世の四季

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四季折々の詩(句)を紹介/新・人間革命

〈小説「新・人間革命」〉 

2017年07月11日 04時58分43秒 | 新・人間革命


雄飛 二十三   法悟空 内田健一郎 画 (6119)



 法悟空 内田健一郎 画 (6119)

 福岡へ向かう車中、山岡武夫は、宗門僧への憤怒と悔しさを必死に堪えていた。
 山岡が訪ねた住職は、「自分たちから学会員に、脱会して寺につくように言ったりはしない」と言明していた。ところが、卑劣にも、陰で脱会を唆したのだ。その点を突いても、言を左右にするのである。宗門僧の本質を見せつけられた思いがした。
 九州平和会館の管理者室で、山本伸一は山岡の報告を聞いた。
 「疲れただろう」
 伸一は、包み込むように微笑を浮かべ、言葉をついだ。
 「私も、六時間、僧たちと話し合ったこともあるから、よくわかるんだよ。
 大事な、大事な仏子を、断じて守らなければならない。絶対に、皆を幸せにしていくのだ。そのために、体を張って身を粉にして戦う――それが、私の決意です。創価のリーダーの精神です。私に代わって、わが弟子を、わが仏子を守ってください。頼んだよ」
 ほどなく伸一は、九州平和会館を発ち、空路、次の訪問地である関西へ向かった。
 大分の山岡をはじめ、九州のメンバーは、会館の庭に出て大空を仰ぎ、飛翔する飛行機に手を振った。“先生! 九州は勝ちます”と熱く誓いながら。吹き渡る薫風が心地よかった。彼らの誰もが、今、九州の地から、新しい創価の風が起こり始めたことを感じた。



 一九八〇年(昭和五十五年)五月三日。
 ――この年二月に、学会は、恩師・戸田城聖が第二代会長に就任し、伸一が第三代会長に就任した「5・3」を、「創価学会の日」と定めた。その初めての「創価学会の日」を、伸一は大阪市天王寺区の関西文化会館で、愛する関西の同志と共に迎えたのだ。
 同会館は、五日前に落成したばかりで、淡いブラウンの外観をした地上五階、地下一階建ての大関西の中心となる新法城であった。
 五月晴れの常勝の空が、美しく広がっていた。今再びの前進が始まろうとしていた。




【「聖教新聞」2017年(平成29年)7月11日より転載】




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