三世の四季

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四季折々の詩(句)を紹介/新・人間革命

小説「新・人間革命」雌伏

2017年05月12日 04時06分54秒 | 新・人間革命


雌伏 四十一 法悟空 内田健一郎 画 (6069)



 今回の第三回鼓笛隊総会では、壮年・婦人・男子・女子部の合唱団が一体となって交響詩「民衆」を歌い上げた。まさに多様な民衆が力を合わせ、凱歌を轟かせていったのだ。
 山本伸一は、詩「民衆」に綴っている。


 科学も 哲学も
 芸術も 宗教も
 あらゆるものは
 民衆に赴くものでなければならない


 君のいない科学は冷酷――
 君のいない哲学は不毛――
 君のいない芸術は空虚――
 君のいない宗教は無慙――

 君を睥睨する者どもは
 脚下にするがよい……   


 伸一は、交響詩を聴きながら、学会が担っている使命の意味を、深く嚙み締めていた。
 “あらゆる権力の軛から、そして、宿命の鉄鎖から民衆を解放する――それが創価学会の使命だ! それがわれらの人間主義だ! 私は戦う! 断じて戦う! 民衆のため、広布のために。そして、何があっても民衆を守り抜き、民衆の時代を開いてみせる!”
 鼓笛隊総会はフィナーレとなった。メンバーが場内通路をパレードし、全出演者が舞台に上がり、「平和の天使」を大合唱する。


 〽平和の天使 鼓笛の同志よ……


 熱唱する乙女らの頰に感涙が光っていた。それは、清らかな青春の魂の結晶であった。
 伸一は、あいさつの要請を受けていた。彼も、メンバーの健気な努力と精進に、御礼と感謝の励ましの言葉をかけたかった。
 観客席でマイクを手にして立ち上がった。歓声と雷鳴のような拍手が起こった。
 「大変に美しく、立派な演技であり、見事な総会でした。感動いたしました!」


【「聖教新聞」2017年(平成29年)5月12日より転載】







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