三世の四季

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四季折々の詩(句)を紹介/新・人間革命

〈小説「新・人間革命」〉 

2017年07月13日 05時52分36秒 | 新・人間革命


雄飛 二十五   法悟空 内田健一郎 画 (6121】




 山本伸一は、別館の外にある非常階段に向かった。役員の青年が言った。
 「別館の広間の常勝会館は第二会場で、本会場の話を音声で聴けるようになっています」
 「そこにいらっしゃる方々を、まず最初に激励しよう」
 非常階段を上る伸一に峯子も続いた。
 この階段から常勝会館に入るには、内側から鍵を開けなければならなかった。役員の青年が急いで会場に先回りし、人をかき分けてドアまで進み、鍵を開けた。参加者は“何が始まるのだろう”と、その様子を見ていた。
 すると、ギギィーと音をたてて会場前方の扉が開いた。そこには、伸一の姿があった。
 「やあ、お元気!」
 彼は手を挙げ、マイクを手にした。
 熱気に満ちた場内に、どよめきが起こった。待ちに待った瞬間であった。皆、喜びを満面にたたえて、伸一を見つめた。目を潤ませる人もいた。
 「わざわざ駆けつけてくださってありがとう。私と皆さんとの魂の絆は、いかなる権威権力も断つことはできません!」
 ワーッと、会場を揺るがさんばかりの大歓声と大拍手が広がった。
 「学会を支えてくださっているのは誰か。表舞台に立つ人よりも、陰で黙々と頑張ってくださっている方々です。その人こそが仏であり、真の勝利者です。まさに皆さんです。皆さんあっての学会であり、広宣流布です」
 目を腫らしながら、一言一言に大きく頷く同志たちに、伸一は深い親愛の情を覚えながら、力強く呼びかけていった。
 「皆さんは、さまざまな悩み、苦しみと、日々格闘しながら、希望に燃えて折伏・弘教に奔走されている。ここに真実の人間の輝きがあり、これこそが地涌の菩薩の姿です。再び新しい決意で、私と共に前進しましょう!」
 「はい!」という決意の声が響いた。
 別館の外に出ると、さらに同志が集って来ていた。また一緒に記念写真を撮った。
 激励に徹し抜いた。仏に仕える思いで。


【「聖教新聞」2017年(平成29年)7月13日より転載】




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