雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

ヨーロッパアルプス5つの名峰ハイキング12日間(9-2)

2016年09月30日 | ヨーロッパアルプス(スイス)

トップ・オブ・ヨーロッパ(ユングフラウヨッホ)プラトーテラスからのユングフラウ


ヨーロッパアルプス5つの名峰ハイキング12日間
2016/7/12~23 (スイスインターナショナルエアラインズ 成田→チューリッヒ 往復直行便)


<9日目-2 7/20(水)  クライネシャイデック<ユングフラウ鉄道>~ユングフラウヨッホ展望台
<ユングフラウ鉄道&列車>~グリンデルワイトホテル(泊)


絶景列車でユングフラウヨッホ展望台へ


地図からも分かるように、ユングフラウ鉄道はアイガーとメンヒの真下を通り、メンヒとユングフラウの中央(地上)に顔を出す!
最初の停車地はアイガー・グレッチャー(2320m)、クライネシャイデックからは四方にハイキングコースがあり、
アイガー・グレッチャー駅にも歩いても来れたが、標高差が260m程あるので、ここもやはり下りのハイキングが良いようだ。

アイガー・グレッチャーを過ぎると列車は延々トンネル、信じられないがアイガーとメンヒをくり抜いてできたトンネルである。

目的地に着くまでの行程も観光であり、トンネル内の途中停車が2回、アイガーバントとアイスメーアで停車した。
両駅での停車時間は短く(5分間)しかないので走り回ったが、アイガー北壁と同じ感触かも知れない岩に直接触れたり、
アイスメーアでは氷河が目の前に迫る窓際まで行けたり、車窓だけでなく降車して楽しめるのである。

殆んどは暗いトンネルだが、列車内には大きなTVがあり、ユングラフヨッホ展望台の情報やビデオなどが流れていた。
12時半過ぎに乗車して、ユングフラウヨッホ駅には13:30頃の到着、1時間弱の乗車でも退屈はしなかった。


  
アイガー麓を走り、次第に列車の窓に岩壁が迫る!


アイガーバント(2865m)の窓から



見覚えのある光景・・・メンリッヘンとチュッゲンが小さく見えており、地形が良く分かる。



窓の下の岩壁を覗き込む!・・・影で見にくいが、掴みどころのない丸い岩と残雪が印象的


   
     窓際から見える北壁                   北壁挑戦者


 
アイガーバントの窓と岩



アイガーバントの窓から見えているのは、グリンデルワイトの町だと思える。



アイガーバントの窓から、ほぼ中央に見えるのがクライネシャイデックであり、午前中に歩いた登山道が全て見える。
PC上でデジタル拡大してみたら、クライネシャイデックから蜘蛛の巣のように、四方八方にハイキング道が伸びていて
ちょっとした鳥瞰図のようであり、北壁の様子も同時に見られて、私のお気に入りの1枚となった(^^♪


 
急いで列車に戻る!・・・ちなみに窓際にペットボトルを置いたら、アイガーバント付近の登りの傾斜角度が測れた!



アイガーバント2685mと書かれた青い看板のみ!・・・アイガーバント駅と赤い電車


アイスメーア(3160m)の窓から



アイスメーアの窓から、左眼下の岩と雪渓



アイスメーアの窓から、右眼下の氷河



アイスメーアの窓から、左上の岩壁を見ていたら、山小屋発見!


  
     左の岩             直下の岩      左の岩から霧のように吹き出る水しぶき

 

皆さん窓にへばり付いてます!壁は斜めに覗き込んで撮るのがコツです(^^ゞ


 
ここにはトイレもあったが、5分しかないのでトイレより窓優先!下車した人は皆さん足早です!
駅員さんもいないようで、トイレに入っていて置いて行かれたらどうするんでしょう?
日本のように「発車オーライ、指先確認 左右良しピー・・・」のような事は一切なし、発車音もなく静かに発車した。 


いよいよトップ・オブ・ヨーロッパ(ユングフラウヨッホ)に降り立つ!

到着したユングフラウヨッホ駅は大混雑!まずはエレベーターで最上階のスフィンクス展望台へ行くと
アレッチ氷河の大パノラマ、ユングフラウやメンヒが近すぎて、遠くから眺める方がそれらしいと思える贅沢な空間!

そしてアルパインセンセーションと言う光のトンネルを抜けると、次に待っていたのは氷の宮殿である。
手摺はついていたが、足元がスケートリンクのようにツルツルで、ここを歩くのもアトラクションの一部なのだろうか?

最後はプラトーと言われる場所、直接雪の上に立つことができて、ユングフラウとメンヒは手の届く位置に見えた。
熟練された登山者で、メンヒまでの往復は約6時間、 ちょっと頑張れば行けるような気になってしまう近さである(^^ゞ


  
到着階の郵便ポスト・・・「日本との姉妹締結20周年記念」と書かれていた。    岩のトンネル


 
枝分かれしたトンネル               エレベーター待ち

SPHINXと書かれたエレベーターは、13個の赤い電気で位置が分かるのだが、階ではなく だった。
25m・50m・75m・108mの4段階表示・・・ユングラフヨッホは3454mで、スフィンクスが3571m
ちょっと計算が合わないけど3571mは建物(天文台)の高さかも?とにかく高度差108mを一気に上がるようである。


スフィンクステラスより



メンヒ



メンヒパノラマ・・・手前にゴミのように見えるのは人です!



ヨーロッパ最長のアレッチ氷河(全長22km厚さ900m) 1年に約180mのスピードで流れている。



アレッチ氷河パノラマ



ユングフラウとキバシガラス・・・無数にあるケーブルがお邪魔です(^^ゞ



この階段を下りれば、建物の前の廊下に出られたようだったが、我々は時間がなかったのか?早々に立ち去った(*‘ω‘ *)
ユングフラウヨッホのスフィンクステラス(標高3571m)にも数羽現れた・・・キバシガラス(画像中央)



エアーファンで遊ぶ人たち・・・中央の建物はレンタル店のようだ。

眼下の雪上に人が沢山おり、PC上でデジタル拡大してみたら、ソリとゴムボートで遊んでいる様子だった。
縦方向にカーブしながら伸びているいるトレース上にも沢山の人が歩いているので、こちらの方が気になって調べてみたら
エアーファン トップ・オブ・ヨーロッパと言う場所で、我々が次に向かったアルパインセンセーションとは反対方向にある。
トレースは歩いて1時間程の先に、メンヒスヨッホヒュッテと言う山小屋があり、往復して眺望を楽しむ行列のようである。

我々は滞在時間が1時間ほどしかなく、駆け足で一回りするのが精いっぱいで、この場所に辿り着く事もなかった!
余りにも天気が良かったことが大きいが、当日知っていたら、行きたかったなぁと悔しい思いをしただろう(^^ゞ
もしかして、途中駅のアイスメーアの窓から見えていたのは、この先にあると言うメンヒスヨッホヒュッテだったのかも知れない。


 
下りのエレベーター待ちでも大混雑!大きな窓の外にはメンヒ・・・メンヒの頭上をパラグライダーが舞っていた。



大混雑でギューギュー詰めのエレベーターを下りたら、壁に貼ってあったポスター発見!
この角度で写真が取れるのは空撮だろうか?スフィンクス展望台の全景が見えるので、ポスターを撮ってきた(^^ゞ


アルパインセンセーション(光のトンネル)


 


動く歩道の壁には絵画


 

 


歩道の先は氷の宮殿


 
氷の宮殿入口


   
片方に手摺はあったが、360度つるつるのスケートリンク・・・氷の彫刻が数ヵ所にあった。


プラトーテラスに出てきた!



ユングフラウ・・・メンリッヘンから見ていた眺望は忘れないと、ここではどれがユングフラウか気付かない(^^ゞ



メンヒ



メンヒとスフィンクス展望台



スフィンクス展望台・・・テラスは奥にあるので写っていないが、銀色のドームは天文台である。



茶色の三角屋根の建物にはカフェやレストラン、お土産屋さんもあるようだったが、寄り道出来ず(*‘ω‘ *)



近すぎるアイガー北壁をずっと見ながらグリンデルワイト駅に。。。


滞在時間が1時間では短すぎる!やはり朝一番に来て、カフェで休憩しながらゆっくり回るのがベストの展望台である!
帰りの列車は下りでもあり途中下車がないので早い!ユングフラウ鉄道の出発駅クライネシャイデックに戻ってきた。
ここで別の列車に乗り換えの為、若干待ち時間あり!朝は逆光で影だったアイガー北壁が、午後は綺麗に見えていた。


 
   乗車する電車が入ってきた。          長いトンネルを出ると電車の窓に岩壁が迫る!


 
    列車の車窓                  クライネシャイデック駅に到着!



グリンデルワイト行きの電車を待っている間に、ユングフラウ鉄道の電車が下りてきた。
午後の日差しで、アイガー北壁が綺麗に見えてきた。・・・山頂付近の白い点々は全てパラグライダーである。



ユングフラウと先ほどまでいたユングラフヨッホ展望台


黄色い電車に乗り換えてグリンデルワイトへ


進行方向右手にアイガー北壁がずっと見えており、北壁を中心に西側から東側にぐるっと回りながら走ったようだ。
ズームではアイガーバントの窓も綺麗に見えて、実際にあの場所に行き、あの窓から覗いていたんだと実感が湧く!
気になるのはアイスメーアの窓が何処にあったのか?ガイドさんもその話には触れなかったので、ここからは見えないのかも?



電車の窓から・・・アイガー北壁①



電車の窓から・・・アイガー北壁②



電車の窓から・・・アイガー北壁③



電車の窓から・・・アイガー北壁④・・・赤〇はアイガーバントの窓



電車の窓から・・・アイガー北壁⑤・・・アイガーバントの窓



電車の窓から・・・アイガー北壁⑥



電車の窓から・・・アイガー北壁⑦・・・赤〇はアイガーバントの窓



電車の窓から・・・ヴェッターホルンとシュレックホルン







電車の窓から・・・ずいぶん下まで下りてきた。(屋根の右上はアイガー)



電車の窓から・・・芋虫のように横長のアイガー(東壁と言うのか?)



電車の窓から・・・グリンデルワイトの町も見えてきた。


約40分でグリンデルワイト駅に到着した!

本日のホテルはグリンデルワイト駅前である!ホテルに到着して17時過ぎにはチェックインできた。
そして今回も抽選、アイガーが目の前に聳え立つマウントビューで、最後まで大満足のホテル生活となったのである(^^)v


 
グリンデルワイト駅に到着!・・・目の前の白いホテルが本日の宿 「クロイツ&ポスト」



ホテルの部屋はまぁまぁの広さで、アイガーマウントビューのベランダ付き(^^♪
どのホテルでも無料だったWi-Fiが、ここでは有料(1日24時間使用で5フラン)だったので、諦めた(^^ゞ


  
 洗面トイレ             お風呂           大きなタンス付き



3階ベランダより撮影・・・部屋の真正面にアイガー(この角度から見るアイガーにもずいぶん慣れてきた)


 
メイン通り方面とヴェッターホルン              ベランダの花とアイガー


添乗員さんの案内で散歩に出る!



グリンデルワイト駅とドルフ通り地図


ホテルでの夕食(19:00~)には時間があったので、服だけ着替えて希望者は添乗員さんと町ブラ・・・
駅前のCOOPや日本人経営の雑貨屋さんなどを教えて頂き、チョコレート専門店なども見て回って買い物の下調べ!



3階からの画像と大差ないがホテルの下からアイガー・・・ホテル前のバス停(明日はここから移動)



ドルフ通り、右にカーブしている車道に行かず、画像中央の路地に入ると正面に、スイスモンベル店がある。
路地入口右側、EIGER+と書かれた茶色の丸い建物の地下にCOOPが入っていた。


 
階段(半地下駐車場)を数段登ると、アイガーが見下ろす大きな(多目的広場)と、近くのビルの地下に大きなCOOP
COOPは、明日がグリンデルワイト最後なので、時間もあり買い物の下見をしようと入ってみたのだが
ミネラルウォーター500ml が0.8フラン、何処よりも安かったので(飲み物は足りていたが)予備に1本だけ購入した。


 
山岳の町だけあって、一等地にスイスモンベル            ドルフ通りの大きな公園とアイガー
 

19時からホテルでディナー


  

本日もビールで乾杯                     スープ


 
メインとデザート


夕食後は同室のKさんとメイン通りへ繰り出す!


 夕食が済んでお風呂に入って、時計は20:45分頃だったが外はまだ明るかったので
ご主人に頼まれた高級チョコを買いに行きたいと言うKさんと2人で、スイスの黄昏時21:30分頃まで町を彷徨った!

夕食前に歩いた時は、車を避けながら歩道を歩いたはずのメイン通り(ドルフ通り)の様子が、一変していた!
いつの間にか歩行者天国になっていたので驚いた!屋台もいっぱい出ていて道路には所狭しとテーブルが並び、
おまけに至る所(3ヶ所)で 生演奏のステージが繰り広げられていたので、時々立ち止まって聞きながら歩いた。

真っ直ぐに歩けないほどの人達で溢れ、皆さん、ビールやジュースを片手に歩道の特設テーブルで食事中である。
偶然にもグリンデルワイトのお祭りに遭遇し、お祭りのお蔭で店舗も遅くまで営業している様子だった。

何を食べているのか?チラッと覗いて、我々もこんな夕食が良かったなぁと思ったが、団体は辛いよ~である(^^ゞ
雰囲気だけ楽しんで、やや暗くなりかけた夕暮れ時ホテルに戻ったが、お祭りはまだまだ続いていたようだ。
酔っぱらいが多く盛り上がったのか?夜中にホテル前で大きな喧嘩口調で言い争いがあったらしく、皆さん目が覚めたらしい。
私は旅も終盤で気も緩み(いつも飲まないビールを飲んだせいかも?)珍しく熟睡していたようで、全く気付かず(^^ゞ

今思えば、明日は夕食フリーでグリンデルワイト(スイス)最後の
夜になる。
このお祭りが1日ズレていたら、他国の皆さんのように、旅の友とお祭りをエンジョイできたかも知れない。(残念)
 


夜は歩行者天国になったドルフ通り。。。


 
スキーを抱える人とアイガー             駅前広場で生演奏のステージ


 
お店あり、そしてここでもステージ・・・懐かしいビートルズナンバーが流れていた。


 
日本人経営の雑貨屋さん              公園はちびっこの遊び場に変身


 
人が多過ぎて通行困難!                 ここでも生演奏


 
   坂道を利用した遊び場               Kさんとはぐれそうになった位の人、人、人


 
豪快な焼肉とソーセージ
 


夕暮れ時のアイガー・・・いつの間にか空は曇りになっていた。


お祭りの雰囲気を楽しんでホテルに戻った。


暗くなってベランダに出ると、アイガー北壁の中間と、稜線辺りに明かりが二つ見えていた。 
最初は何の明かりだろう?くらいしか思わなかったが、Kさんの推測もあり、北壁の途中の明かりはアイガーバントの窓である。
日中に、ユングフラウ鉄道で途中下車をして覗いた窓からの明かりであり、後にカメラマンの力(リキ)さんに聞いた説明で
北壁を登って、あの窓から中に入ることができるカギを持っているのは、限られた人間のみであると言う話を思い出した。
そしてアイガー左肩の稜線に見えていたのは小屋の明かりであり、営業を始めた事を知らせる明かりなのだと聞いていた。
(この日、写真は撮らなかったので、明日の報告で)

グリンデルワイトやツェルマットは、厳しい山岳のロッククライミングやアイスクライミングの聖地となっていて、
ヨーロッパの3大北壁と言われる 「アイガー北壁」 ・ 「マッターホルン北壁」 ・ 「グランドジョラス北壁」・・・今回の旅で、
運よく3つの北壁を見る事ができて、特にマッターホルンとアイガー北壁は、登山者が見えるかも知れないほど近かった。
今、北壁を目の当たりにして、生死をかけて挑戦する冒険者たちがいると言う事が、少し理解できた気がしたのである。
 

 帰国後にDVDを見せて頂いた。


DVDは30分構成で15000円だったので、私は予算もなく購入できず、撮影者の力(リキ)さんごめんなさいm(__)m
実際には40分程あるので見応えもあり、素敵なカバー写真付きのパッケージに入っているようだ。

採算が取れたのかどうかは不明だが購入者は4名、金沢組は太っ腹のTさんが購入されて、帰国後に好意で見せて頂いた。
流石にプロ仕様、美しい画像であり仕上げも上々、力さんが走り回って撮っていたので、当日分はとても楽しい♪
が…他に入っていた各都市観光地などの紹介映像は、TVの美しいスイス番組を見ているようで、若干味気なかった。
両方があるから完成度が高いんだよ!と言われて怒られそうだが、プロ、アマ、感性は人それぞれ・・・
素人ながら、失敗作も含めて自分の眼で見て撮った写真や動画を見ながら、スイスの思い出に浸るのが私には一番(^^♪



10日目 7/21(木) > グリンデルワイトホテル~<市内バス>~グロッセシャイテック~
フィルスト展望台バッハアルプゼー~フィルスト~グリンデルワイトホテル(連泊)

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿