宮城県北トレッキング 草木と遊ぶ

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

黄牛川上流のメギ

2017-03-21 | 日記
登米市津山町柳津の北東に黄牛川という小河川があって、山間を流れ下って南沢川
に合流しています。変った名前の川ですが、この漢字に意味は無く、キウシという発音
にのみ意味があって、アイヌ語で解釈すると「葦が群生する場所」となるようです。
上流部は山間を流れていますから、葦の群生地などありませんが、南沢川に合流する
あたりはかつて広い沼だったようで、今でも締切沼として地名が残されています。
沼に黄牛川が注ぐあたりは湿地になっていて、そこが一面の葦原だったのでしょうね。

登米市津山町は津山杉の産地で、山々には杉が植林されていますが、黄牛川上流
には広い雑木林が残されているので、林道沿いを中心に踏査しました。




                             二枚とも2015.12.9撮影

杉林を抜けると、少し開けた場所に出ました。
緩やかな斜面に段々が切られていますから、かつては水田だったのでしょうが、今は
転作で採草地になっています。最上段の林際に、うっすらと赤みを帯びた部分があり
ますが、たくさんの赤い実を付けた低木のように見えます。
歩み寄ると、メギの実でしょうか、普通よりも細長い実なので迷ってしまいます。
枝のトゲを見ると一本だけですから、メギで間違いないでしょう。
良く似たヒロハヘビノボラズは、一箇所から三本のトゲが出ていますからね。


                                 2015.12.9撮影

メギ科メギ属の落葉広葉樹で、樹高1~2mの低木。
本州の関東以西~九州に分布し、丘陵から山地の林縁や雑木林内に自生する。
幹は多数分枝して叢生、樹皮には不規則な縦縞がある。
枝は褐色で、節には長さ1cmほどの鋭いトゲがあり、前年枝には稜がある。
トゲは葉が変形したもの。
葉は新しく伸びた長枝には互生し、前年枝の途中から出た短枝には束生する。
葉身は倒卵形~狭倒卵形で、先端は鈍頭、基部は細くなって短い葉柄に連続する。
縁に鋸歯はなく、葉裏は緑白色。若葉の頃、縁が赤味を帯びることがある。
花期は4~5月で、短枝から小振りの花序を出し、淡黄色の小花を下向きに2~4個
付ける。花の直径は6mmほど、花弁、萼片ともに6枚、雄しべ6個、雌しべは円筒形。
果実は卵形の液果で、種子が2個入り、赤く熟す。
種子は褐色で、長さは6mmほどの卵形。
名前の由来は、茎を煎じて洗眼薬にしたことから。

ジャンル:
植物
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 杉林のツヤナシイノデ | トップ | オオヒメワラビ 羽軸に翼 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL