宮城県北トレッキング 草木と遊ぶ

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

タイムカプセル 瓦礫の浜

2017-03-20 | 日記
石巻市雄勝町の船越集落の北東に、杉ノ浜という無人の浜があります。
地形図を読むと砂浜のようですが、大震災での地盤沈下が大きかった地域ですから、
今も残されているか疑問に思い、植物観察のついでに浜まで下ってみました。

峠崎道路から林道が下っていますが、道形こそ残っているものの路面が深く抉られて、
車が通れるような状況ではありません。林道を下るに従って荒廃が酷くなり、浜が近く
なると道形さえ辿ることができなくなりました。
津波が小沢沿いに遡ったためでしょうか、立ち枯れた杉が林立し、至る所に倒木と
なって横たわっています。これらを乗越えて林を抜けると、行く手には津波で流された
建物の残骸や冷蔵庫、漁具とか流木が積み重なった小山が続いています。




                            二枚とも2015.12.20撮影

この浜には人工構造物が無かったはずですから、全て漂着したものでしょう。
建造物の残骸には釘が突き立っていますから、これを踏まないように注意して、
瓦礫を乗越えて浜辺に出ました。砂浜部分は沈下或いは浸食されたのか、それとも
元々が小石の浜だったのかも知れません。
瓦礫を見なければ美しい渚ですね、東西に500mほどの長さで弧を描いています。




                            二枚とも2015.12.20撮影

あれから五年、これほど膨大な瓦礫が、手付かずで残されているのは意外でした。
まさに五年もののタイムカプセルですね。
月命日には各地の浜辺で、警察官などがサクサクと砂を掻いて、行方不明者の捜索
をしている映像が流されます。もう手付かずの場所など無くなり、被害の大きかった
場所で、捜索継続をアピールするだけの行事になったんだね、と思っていました。

いまはグーグルの衛星画像や航空写真で、人の立ち入りが困難場所でも、瓦礫の
有無は確認できる時代です。それにこの浜は大勢の児童・教職員が亡くなった、
大川小学校から直線距離で9kmしか離れていない場所なのです。
それを知らぬふりで済ませて良いのでしょうか。
砂浜をサクサクやっているよりも、この浜の瓦礫を片付けて捜索する方が、成果が
上がるように思えてなりません。
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