里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コウリンタンポポのロゼット葉

2017-12-18 | 日記

町の公共施設近くの芝生で見つけた、コウリンタンポポのロゼット葉です。
剛毛と呼びたくなるような、長めの白い毛が密生しているのが特徴の一つ、それと寒く
なるに従って、葉の色が緑色から赤紫色へと変化します。

コウリンタンポポは帰化植物で、北海道や東北地方北部では野に逸出して群生している
ようですが、宮城県内では群生しているのを見たことはありません。
たまに道路の路肩や法面に、点々と咲いているのを見かける程度ですね。




                            二枚とも2017.12.15撮影

キク科ヤナギタンポポ属の多年草で、 ヨーロッパ中~北部原産の帰化植物。
我国へは明治時代中期に観賞用として渡来し、現在では北海道で広く野生化。
本州では中部地方以北で見られ、道端や空地に生えている。
根際から生える葉は白い毛が密生し、ロゼット状に展開する。葉身は長楕円状倒披針形で、
長さ30~80cm。先端は鈍頭で、鋸歯はない。
根際から走出枝を出して子株を作り、周囲にマット状に群生する。
花茎には葉が付かないか、付いても1~2個で小さい。
花期は6~8月で、高さ20~50cmの花茎を伸ばして、先端に直径2.5cmほどの頭花を
10個ほど付ける。頭花は橙赤色で舌状花のみからなる。花弁の先は5浅裂。
総苞片は膜質で、黒っぽい毛が密生する。
果実は痩果で円柱形。



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