「もんぜき」と読む。
(1)平安時代には、祖師の法統を継承している寺院または僧侶のこと。門葉。門流。
(2)平安末以降、皇族・公家の子弟などの住する特定の寺院を指すようになり、しだいに寺格を表す語となった。江戸時代には幕府が宮門跡(法親王の居住する寺院)・摂家門跡(摂関家の子弟が居住する寺院)・准門跡(門跡に准ずる寺院)と区別し制度化したが、1871年(明治4)この制度は廃止され、以後私称として用いられる。
(3)門跡寺院の住持のこと。
(4)〔本願寺が准門跡寺であるところから〕本願寺。また、その管長の称。御門跡。
門跡寺院
* 仁和寺(御室門跡)
* 青蓮院(粟田御所)
* 随心院(小野門跡)
* 浄土寺
* 平等院
* 本覚寺
* 法住寺
* 安祥寺
* 妙香院
* 禅林寺
* 常住院
* 如意寺
* 毘沙門堂
* 聖護院
* 三千院(梶井殿、梶井門跡、梨本門跡)
* 蓮華光院
* 勧修寺
* 三井寺円満院
* 興福寺一乘院
* 興福寺大乘院
* 輪王寺滋賀院
* 妙法院
* 實相院
* 曼殊院(竹の内門跡)
* 大覚寺
* 東南院
* 上乘院
* 知恩院
* 勝宝院
* 醍醐寺三宝院
* 醍醐寺金剛王院
* 菩提院
* 教令院